ハッチンズ(英語表記)Hutchins, Robert Maynard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハッチンズ
Hutchins, Robert Maynard

[生]1899.1.17. ニューヨーク,ブルックリン
[没]1977.5.14. サンタバーバラ
アメリカの教育者。 1915~17年オーバーリン・カレッジに在学。第1次世界大戦中はアメリカおよびイタリアの野戦病院で奉仕活動に従事。 21年エール大学卒業,25年同法学部卒業。 27年 28歳のときエール大学法学部長,29年には 30歳でシカゴ大学総長となり,45年までつとめた。 43年『ブリタニカ百科事典』の編集委員会委員長,51年フォード財団副理事長,54年「共和国基金」を創設し,理事長となった。その後民主制度研究センターを主宰。アメリカの機械的技術文明と過度に専門化した職業教育を批判し,古典を重んじる新しい教育理念と方法を提唱,実践した。世界連邦主義者としても知られる。著書"The Higher Learning in America" (1936) ,"Education for Freedom" (43) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハッチンズ【Robert Maynard Hutchins】

1899‐1979
古典主義に立つアメリカの教育家。ブルックリンに生まれ,イェール大学で文学,法学を修めた後,教壇に立つかたわら,法曹界実業界でも活躍した。シカゴ大学学長在任中に,自然,社会,人文の諸分野を包括する古典名著120冊を選んだ〈グレート・ブックスGreat Books〉による教養教育を提案し(1931),今日の大学の一般教養課程のあり方に大きな影響を与えた。トマス・アクイナスの研究から,形而上学的世界観・人間観に基づく教育論を説いたが,アメリカ教育思想上は,文化的遺産を重視する〈エッセンシャリストessentialist〉の立場に立ち,同時代のプラグマティズムや新教育に対する批判者でもあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハッチンズ
はっちんず
Robert Maynard Hutchins
(1899―1977)

アメリカの教育者、法学者。エール大学卒業後、1927年同大学法学部長、1929年には30歳の若さでシカゴ大学総長となる。大学の一般教養課程のテキストとして120冊の古典Great Booksを選び、問答形式の教育を唱道。また、第二次世界大戦直後、世界憲法制定運動を起こす。ブリタニカ百科事典編集委員長、フォード財団理事などを歴任。世界連邦主義者としても知られる。著書には『教育と人格』(1968・笠井真男訳)などがある。[大江正比古]
『R・M・ハッチンズ著、森田美千代訳『理想の大学』(1980・創言社)』

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367日誕生日大事典の解説

ハッチンズ

生年月日:1899年1月17日
アメリカの教育者,法学者
1977年没

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