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バイアスロン バイアスロンbiathlon

翻訳|biathlon

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バイアスロン
バイアスロン
biathlon

クロスカントリースキーライフル射撃競技組み合わせた競技。滑走の速さと射撃の正確さが求められる。広義のノルディックスキーの一つ。古くから北ヨーロッパの人々がスキーを履いて銃を背負い,雪中で行なっていた狩猟がスポーツに発展したもので,競技としては 1767年にノルウェースウェーデンの国境で試合が行なわれた記録がある。

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知恵蔵の解説

バイアスロン

日本語では冬季近代二種競技ともいう。クロスカントリースキーの動と、ライフル射撃の静を組み合わせた競技。近代オリンピックではミリタリーパトロールという名称で行われていたが、1960年のスコー・バレー大会以来、バイアスロンという名称で正式種目になった。種目はスプリント、パシュート、インディビジュアル(個人競技)、マススタート(トリノ五輪で正式種目に)とリレー。使用するスキーは普通のクロスカントリースキーで、走法はフリースタイル。射撃で使う銃は22口径(5.6インチ)で重さが約5kgのスモールボア・ライフル。射座から黒い丸が横に5個並んだ標的までは50m。標的の大きさは立射が直径115mmで、伏射が45mm。命中すると白いカバーがかかる。個人戦は1回に使用できる弾丸は5発。外した場合、スプリントは外した数だけ1周150mのペナルティーコースを滑り、インディビジュアルは1回の失敗につき1分が加算される。リレーは1回で8発の弾丸を使用でき、外した場合はスプリントと同じくペナルティーコースを滑る。激しいスキー走行の後、すぐに射撃に入るため、急速に心拍数を落とせる身体的な特性も必要。バイアスロンは国際スキー連盟(FIS:International Ski Federation)には属さず、オーストリアが本部の国際バイアスロン連合(IBU:International Biathlon Union)という独自の組織を持つ。

(折山淑美 スポーツライター / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

バイアスロン

ラテン語で「2種目の競技」の意味。クロスカントリースキーで走ったあと、ライフル射撃に入る。個人種目は距離別に4種目。女子は7・5キロ、10キロ追い抜き、12・5キロマススタート、15キロ。

(2010-02-13 朝日新聞 朝刊 秋田全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

バイアスロン(biathlon)

スキーの距離競技とライフル射撃を組み合わせた複合競技。冬季近代二種競技。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

バイアスロン

スキー競技の一種目。距離競技ライフル射撃競技の複合競技。冬季近代二種とも。ヨーロッパの冬の狩猟や軍隊訓練がスポーツ化したもの。スキーをつけ,銃を背負って一定の距離を滑り,定められた射撃場で射撃を行う。
→関連項目近代五種競技冬季オリンピック

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世界大百科事典 第2版の解説

バイアスロン【biathlon】

スキーの距離競技(動)とライフル射撃競技(静)を組み合わせ,その合計タイムを競うスポーツ。冬季二種競技。スキーをはき,銃を背にして一定の距離を走り,その間に定められた射撃場で射撃を行う。オリンピックでは,男子が20km個人,10kmスプリント,リレー(4人×7.5km),女子が15km個人,7.5kmスプリント,リレー(4人×7.5km)の各3種目が行われる
[歴史]
 冬のヨーロッパの狩猟活動や軍隊訓練,パトロールがスポーツ化したものといわれているが,1924年の第1回冬季オリンピック(フランスシャモニー)では,〈ミリタリーパトロール〉の名称で距離スキーと射撃のデモンストレーションが行われている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

バイアスロン【biathlon】

クロス-カントリー-スキーとライフル射撃の複合競技。スキーの所要時間と射撃の的中数を総合した得点を競う。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイアスロン
ばいあすろん
biathlon

フリーテクニッククラシカル走法とスケーティング走法のどちらを使用してもよい)のクロスカントリー・スキー走とスモールボア・ライフル射撃という二つの競技を同時に行う競技。冬季近代二種競技ともいう。1960年の第8回冬季オリンピックのスコー・バレー大会で正式種目に採用された。日本では1963年(昭和38)、札幌で最初の冬季近代二種競技大会が開催され、1964年の第9回冬季オリンピック・インスブルック大会に初参加している。
 選手は種目により6キロメートルから20キロメートルの異なる距離をクロスカントリー・スキーで走り、その間に2回あるいは4回射撃場に入って、射撃を行うために射座に立ち止まる。射撃距離はつねに50メートルで、毎回5発の射撃(3発の予備弾があるリレー競技を除く)で五つの標的に命中させなくてはならない。射撃には伏せて撃つ伏射と立って撃つ立射の2種の射撃ポジションがある。目標となる標的の命中部分の直径は非常に小さく、射撃ポジションにより、伏射で直径45ミリメートル、立射で115ミリメートルである。射撃競技の間も時計は動き続けているため、いかに短い時間でかつすべての標的に命中させるかが成績に影響を与える。射撃では、命中しなかった標的1個に対し、ペナルティーとして競技種目により1分の時間加算、または150メートルのペナルティーループ走が与えられる。
 体力の限界近くまで負荷をかけた状態で精密な射撃で標的に命中させなければならないという、「動」と「静」の相反する競技の組合せは、他の競技には類をみないほどの醍醐味(だいごみ)がある。[出口弘之]

競技種目

競技種目は、インディビデュアル(個人)、パシュート(個人追い抜き)、スプリント(短距離)、リレー、ミックス(男女混合)リレー、マススタート(一斉スタート)、スーパースプリントクオリフィケーションファイナルの7種がある。
(1)インディビデュアル競技 走行距離は男子20キロメートル、女子15キロメートル。4キロメートル(女子は3キロメートル)を5周し、伏射、立射、伏射、立射の順で合計4回の射撃を行い、外した弾1発につき走行タイムに1分が加算される。
(2)パシュート競技 走行距離は男子12.5キロメートル、女子10キロメートル。2.5キロメートル(女子は2キロメートル)を5周し、伏射、伏射、立射、立射の順で合計4回の射撃を行い、外した弾1発につきペナルティーループ1周が課される。なお、スタートの際、前もって行ったスプリントの順位でスタートし、ゴールのタイム差でスタートのタイム差が決定される。スプリントで1位の5秒遅れで2位ゴールの選手は、1番目の5秒遅れでスタートし、前方の選手を追い抜かなくては勝利できない。スプリント3位の選手が2位の10秒遅れでゴールしたのならば、スタートは2番目の10秒後となる。
(3)スプリント競技 走行距離は男子10キロメートル、女子7.5キロメートル。3.3キロメートル(女子は2.5キロメートル)を3周し、伏射、立射の計2回の射撃を行い、外した弾1発につきペナルティーループ1周が課される。走行距離がインディビデュアル競技より短い。
(4)リレー競技 男子は1人7.5キロメートル、女子は1人6キロメートルを4人でリレーする。2.5キロメートル(女子は2キロメートル)を3周し、伏射と立射の計2回の射撃を行う。外した場合は予備弾として各射撃ごとに3発までの使用が許されているが、外した的1個につきペナルティーループ1周が課される。
(5)ミックスリレー競技 男子2名、女子2名の4名混合であり、走行距離は男女ともに1人6キロメートルである。2キロメートルを3周し、伏射と立射の計2回の射撃を行う。外した場合はリレーと同様に予備弾3発の使用が許されているが、外した的1個につきペナルティーループ1周が課される。世界選手権大会のみで実施される種目である。
(6)マススタート競技 個人の一斉スタート方式であり、スタート直後は選手間の接触や転倒が多くみられる。走行距離は男子15キロメートル、女子12.5キロメートルで、3キロメートル(女子は2.5キロメートル)を5周し、伏射、伏射、立射、立射の順で合計4回の射撃を行い、外した弾1発につきペナルティーループ1周が課される。
(7)スーパースプリントクオリフィケーションファイナル 予選があり、その走行距離は男子3.6キロメートル、女子2.4キロメートル。1.2キロメートル(女子は0.8キロメートル)を3周し、伏射、立射を行う。予備弾3発の使用が許されているが、的を一つでも残すとその時点で失格である。決勝では、男子6キロメートル、女子4キロメートルで、1.2キロメートル(女子は0.8キロメートル)を5周し、伏射、伏射、立射、立射の順で合計4回の射撃を行う。予選と同様、予備弾3発の使用が許されているが、的を一つでも残すとその時点で失格である。非常にエキサイティングな種目ではあるが、オリンピックでは採用されていない。
 順位は、パシュートは着順のままであり、インディビデュアルは滑走所要タイム+ペナルティータイムの総合タイム。それ以外の種目は滑走所要タイムで決定する。[出口弘之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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