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バイオニクス bionics

翻訳|bionics

デジタル大辞泉の解説

バイオニクス(bionics)

生物のもつ感覚や神経制御などの機能を応用する工学。そのような機能を工学的に作り、活用することをめざす。生体工学。

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世界大百科事典 第2版の解説

バイオニクス【bionics】

生物学との境界領域にある工学の一部門。生物のすぐれた機能を工学的に実現し活用することを目的とする。バイオニクスという言葉は,生命を意味するギリシア語ビオスbiosの格変化したビオンbionと,学術を意味する接尾語イクスicsとを合成したものである。1960年9月にアメリカで開かれたバイオニクス・シンポジウムで,この言葉がはじめて公式に用いられた。この時期は,パターン認識,ゲームの理論,問題解決などの人工知能の研究の開始された時期で,バイオニクスでの中心的研究課題も,人間をはじめとする生体のすぐれた情報処理機能の工学的理解と活用とに向けられてきた。

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大辞林 第三版の解説

バイオニクス【bionics】

生物のもつすぐれた機能の仕組み、たとえば情報処理・認識・エネルギー変換・貯蔵などを工学に応用する学問。生物工学。生体工学。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バイオニクス

生体工学」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイオニクス
ばいおにくす
bionics

ギリシア語で「生命の源」を意味するbionに、「―学」を示す接尾語icsをつけた造語で、生物の優れた機能を取り入れた機械やシステムの開発を目的とした工学の一分野である。バイオニクスの語は、1958年、アメリカ空軍のスティールJack Ellwood Steele(1924―2009)によって提案され、公式には、1960年9月、アメリカのオハイオ州デイトンで開かれた第1回バイオニクス・シンポジウムで初めて使用された。このシンポジウムが開催された背景には、第二次世界大戦後急速に発達したエレクトロニクスを中心とする技術の行き詰まりがある。人間や動物にとって何の苦もないパターン認識や柔軟な身体の動きを、当時の計算機や機械で行うのは容易ではなかった。そこで生物に学び、真似(まね)をしようという動きが出てきたといえる。しかし、期待された成果の出ないまま、1970年代になると、応用を強く意識したバイオニクスという研究は後退し、生体情報工学など、生体での情報処理の原理を解明することを目標とした研究が進められるようになった。バイオニクスが生物の情報原理を求めているのに対し、一方で、生物の構造や材料に着目して、その優れた機能を実現しようとする研究が活発に行われるようになった。これをバイオミメティックスとよんでいる。ちなみに、この用語は、1950年代後半から1960年代にかけて、生物物理学者のシュミットOtto Herbert Schmitt(1913―1998)が命名したとされている。さらに2005年ごろから、個体だけでなく、生態系としての優れた仕組みを人工的に実現しようとする研究が日本を中心に始まっている。これをネイチャーテクノロジーとよんでいる。[鈴木良次]
『南雲仁一編『バイオニクス』(1966・共立出版) ▽鈴木良次著「生物工学」(渡辺格編『生物学のすすめ』所収・1969・筑摩書房) ▽石田秀輝著『自然に学ぶ粋なテクノロジー――なぜカタツムリの殻は汚れないのか』(2009・化学同人)』

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世界大百科事典内のバイオニクスの言及

【生物工学】より

…生物学・医学と工学との境界領域に位置する。生体工学,バイオエンジニアリング,バイオニクスbionicsとも呼ばれる。分子生物学,生物物理学,生理学,解剖学,心理学などを基礎学問とし,遺伝子工学細胞工学,発生工学,医用工学,人間工学制御工学人工知能などの幅広い応用分野をもつ。…

【生物工学】より

…生物学・医学と工学との境界領域に位置する。生体工学,バイオエンジニアリング,バイオニクスbionicsとも呼ばれる。分子生物学,生物物理学,生理学,解剖学,心理学などを基礎学問とし,遺伝子工学細胞工学,発生工学,医用工学,人間工学制御工学人工知能などの幅広い応用分野をもつ。…

※「バイオニクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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