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バラージュ Balázs Béla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バラージュ
Balázs Béla

[生]1884.8.4. セゲド
[没]1949.5.17. ブダペスト
ハンガリーの詩人小説家,劇作家,映画理論家。青年時代から多面的な文筆活動を行い,詩集『放浪者は歌う』A vándor énekel (1910) や,バルトークのオペラの台本『青ひげ公の城』A kékszakállú herceg vára (11) などを発表。 1919年のハンガリー共産革命に参加して,ウィーンベルリン,モスクワで亡命生活をおくった。亡命中に,評論『可視的人間,あるいは映画文化』 Der sichtbare Mensch oder die Kultur des Films (24) ,『映画の精神』 Der Geist des Films (30) を書き,以後映画人として活動。第2次世界大戦後帰国して映画『ヨーロッパの何処かで』 (48) のシナリオを書いた。

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百科事典マイペディアの解説

バラージュ

ハンガリーの詩人,批評家。1908年ブダペスト大学を卒業し,翌年から文筆活動に入る。初期の作品《青髭公の城》(1911年)は象徴主義的な色彩が強いが,やがてG.ルカーチを中心とするマルクス主義サークルに参加,ハンガリー共産党の活動に従事,ベラ・クンの革命政府に加わるが,政権崩壊後ウィーン,ベルリンに亡命した。
→関連項目佐々木基一

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世界大百科事典 第2版の解説

バラージュ【Étienne Balazs】

1905‐63
フランスの中国学者。ハンガリーに生まれ,ベルリン大学で学び,〈唐代経済史研究〉によって学位をえた。のち反ナチス運動に参加,南フランスで地下活動に従事した。戦後にフランス国籍を取得し,ソルボンヌ大学に新設された古代中国経済社会講座の教授に就任し,国際的な〈宋代研究企画〉や〈青年中国学者会議〉の創設に努力した。著書に《隋書食貨志》や《中国文明と官僚制》等がある。【礪波 護】

バラージュ【Balázs Béla】

1884‐1949
ハンガリーの詩人,作家。世紀末のドイツ哲学の影響下に詩,戯曲,論文等を書いた。《青鬚公の城》(1911)等の作品はシンボリックな幻想と様式化された対話に真価が発揮されている。1919年のハンガリー共和政権の瓦解後,ウィーン,ベルリンに亡命し,おもに映画関係の仕事に携わった。《視覚的人間》(1922),《映画の理論》(1949)など,映画理論においても先駆的な業績を残した。ルカーチと共に日曜サークルを主催した。

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大辞林 第三版の解説

バラージュ【Balázs Béla】

1884~1949) ハンガリーの詩人・小説家。児童文学「ほんとうの青色」、映画理論書「視覚的人間」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バラージュ
ばらーじゅ
Balzs Bla
(1884―1949)

ハンガリーの作家、詩人、映画美学者。セゲドの生まれで、ブダペスト、ベルリン、パリなどに学び、帰国後、戯曲家、詩人として文壇に登場した。この時期の作品には、バルトークの歌劇『青ひげ公の城』の台本(1911)などがある。新しい芸術運動のグループに所属して、ルカーチを知り、ともに第一次世界大戦直後のハンガリー共産政権に参加した。その後、国外へ亡命してオーストリア、ドイツ、ソ連を遍歴したが、亡命中に発表した『視覚的人間』(1924)によって映画美学者として有名になり、以後は各国の映画界で製作者、シナリオライターとして活動した。第二次大戦後は、ハンガリーへ帰国して『ヨーロッパのどこかで』のシナリオを書き、映画界の指導的な地位にあった。一方、童話作家としても広く知られ、『七つのメルヘン』(1918)、『ほんとうの空色』(1925)などの優れた作品がある。なお、1982年に公刊された『日記(1903―1922)』も、貴重な文化史的記録である。[徳永康元]

資料 監督作品一覧

青の光 Das blaue Licht(1932)

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世界大百科事典内のバラージュの言及

【ハンガリー】より

…【家田 修】。。…

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