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西インド諸島東部,小アンティル諸島の北部にある島群。西部のアメリカ領40島と東部のイギリス領60島からなる。アメリカ領は面積347km2,人口10万8600(2000),イギリス領は面積153km2,人口1万8000(1994)。火山島とサンゴ礁が多い。亜熱帯に属するが,貿易風によって暑熱が和らげられ,しのぎやすい。1493年コロンブスによって〈発見〉された。アメリカ領は1917年デンマークから購入したもの。おもな島はセント・トマス,セント・ジョン,セント・クロイ(以上アメリカ領),トルトラ,バージン・ゴルダ,アネガダ,ジョスト・バン・ダイク(以上イギリス領)。両国領ともサトウキビ栽培を中心に発展し,農業従事者が多いが,観光産業への投資も盛ん。
執筆者:柳町 晴美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
西インド諸島東部、プエルト・リコの東方にある100余の小島群。西半部はセント・トーマス、セント・ジョン、セント・クロイの3島を中心とするアメリカ領で、面積342平方キロメートル、人口10万8612(2000)。東半部はトルトラ、バージン・ゴルダ、アネガタ島を中心とするイギリス領で、面積153平方キロメートル、人口2万1300(2002推計)。小アンティル諸島の西端部を構成しているが、地質的にはプエルト・リコや大アンティル諸島の島々と関連があり、島々は火山性で、その上部を石灰岩が覆っている。気候は熱帯性であるが、北東貿易風の影響で少し気温が和らげられ、適度の降雨もある。年中快適な気候と風景美が多数の観光客を誘引し、観光産業が重要な収入源となっている。セント・ジョン島の大部分は合衆国のバージン・アイランズ国立公園に含まれる。住民の多くは黒人である。1493年コロンブスが到達。アメリカ領バージン諸島は1917年までデンマーク領であった。イギリス領バージン諸島は1666年からイギリス領である。
[菅野峰明]
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