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パトロン patron

翻訳|patron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パトロン
patron

一般には後援者,保護者を意味するが,特に芸術家を経済的に援助する場合にこの名称が用いられる。芸術が職業として成り立つ以前は,パトロンとしての王侯貴族や有力者の庇護が必要であった。イタリア・ルネサンスにメディチ家が演じた役割は特に有名。イギリスではエリザベス朝から 18世紀まで,王室や貴族がパトロンとなって詩壇劇壇の繁栄を維持した。 18世紀に新興の市民階級の文学ジャンルである小説が興って,文学者たちはようやく自立しはじめ,職業化の道を歩むことになる。 S.ジョンソンチェスターフィールド (伯) にあてた絶縁状は一時期を画するものとして有名。

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デジタル大辞泉の解説

パトロン(〈フランス〉patron)

主人。経営者。雇い主。
芸術家・芸能人・団体などを経済的に支援し、後ろ盾となる人。
異性への経済的な援助を行い、生活の面倒をみる人。

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世界大百科事典 第2版の解説

パトロン【patron】

さまざまな意味での保護者を指すが,とくに慣用的に芸術上の保護者,後援者,主として経済的な援助者の意味で用いられる。pater(〈父〉の意)に由来するラテン語patronusが語源。同様の意味をもつフランス語のメセーヌmécèneは,古代ローマのアウグストゥス帝の顧問であったマエケナスG.Maecenasの名に由来し,彼が自宅や別荘を開放して詩人たちを後援した故事に基づく。芸術家は本来,実用的な生産物や加工品の生産者でもないし,流通に携わる商人でもない。

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大辞林 第三版の解説

パトロン【patron】

芸術家や芸人または特定の団体などを経済的に援助する人。後援者。
水商売の女性に金を出して援助する人。

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世界大百科事典内のパトロンの言及

【美術館】より

…古代ローマではギリシアの美術品の収集が盛んに行われた。むろんこれは,皇帝,政治家など一部の富裕階層のみに可能なことで,コレクションそのものも彼らの美的趣味の反映というより,ステータス・シンボルとしての性格が強かったが,しかし一方では,今日でいうパトロンが登場してきたことは注目される。とくに前1世紀の貴族G.マエケナスは,今日でも芸術のパトロンの代名詞として使われるほど知られている。…

※「パトロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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