チェスターフィールド(英語表記)Chesterfield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェスターフィールド」の意味・わかりやすい解説

チェスターフィールド
Chesterfield

イギリスイングランド中部,ダービーシャー県北東部の都市。周辺を含めてチェスターフィールド地区を構成する。マンチェスター南東約 60km,ローザー川とヒッパー川の合流点に位置する。1204年自由都市として勅許を受けた。ペナイン山脈南部の東麓にある鉱工業都市で,運河と鉄道が建設されてから工業化が進み,付近から産出される石炭鉄鉱石で栄えた。17世紀半ばの清教徒革命時,議会派が敗北を喫した古戦場として知られる。鉄道の創始者ジョージ・スチーブンソン没地で,生前に住んでいたタプトンハウスが現存し,遺体はホーリー・トリニティ聖堂に埋葬されている。地区面積 66km2。地区人口 9万8852(2001)。都市人口 7万260(2001)。

チェスターフィールド(伯)
チェスターフィールド[はく]
Chesterfield, Philip Dormer Stanhope, 4th earl of

[生]1694.9.22. ロンドン
[没]1773.3.24. ロンドン
イギリスの政治家,外交官大使大臣歴任演説名手として知られ,政治パンフレットなども書いたが,特に 1737年から始まり,毎日のように息子に書き送った手紙には,紳士道に関する説諭やきわめて現実的な処世訓が記されており,名文として知られる (1774刊) 。 S.ジョンソンが『英語辞典』の刊行に際して彼の援助を得られず,彼に辛辣な手紙を送ったことは,文人パトロンの関係に新時代を画するものとして有名。

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