パナイティオス(英語表記)Panaitios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パナイティオス
Panaitios

[生]前185頃.ロードス
[没]前109頃.アテネ
中期ストア派の哲学者。セレウケイアのディオゲネスの弟子。ローマに出てラエリウスや小スキピオらと交わりローマにおけるストア哲学の基礎となった。のちアンティパトロスを継いでストア派の学頭。彼の"Peri kathēkontos"はキケロの『義務について』の範型となったといわれるが現存しない。

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世界大百科事典 第2版の解説

パナイティオス【Panaitios】

前180ころ‐前109ころ
ロドス島出身のギリシア哲学者。ローマの政治家小スキピオの後援を得てストア哲学をローマに広めた。その後,アテナイに帰って,ストア学派の学頭となり,中期ストア再興の祖となった。ストア学派が理論的探求から実践的活動に重きを置きはじめたのは,彼からである。摂理を信じ,神的理性にのっとって,動揺することなく人生に対処する〈ストイック〉な生き方を説き,キケロなどローマの知識人に多大の影響を与えた。【大沼 忠弘】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パナイティオス
ぱないてぃおす
Panaitios
(前185ころ―前109)

古代ギリシアのストア派の哲学者。ロードス島に生まれ、アテネとローマで教えた。プラトンとアリストテレスの思想に傾倒して初期ストア派の教説を大改定し、折衷的な中期ストア派をおこした。ローマの貴族たちと交わり、彼らにストア思想を植え付けた功績が大きい。そしてここでも伝統的ストアの不受動(アパテイア)の徳にかえて、彼ら政治家や軍人にふさわしい能動的な徳(高邁(こうまい)や仁慈の徳)を説くことになった。[田中享英]

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