ヒバ(英語表記)Khiva

デジタル大辞泉 「ヒバ」の意味・読み・例文・類語

ヒバ(Xiva)

ウズベキスタン西部、ホラズム州の都市アムダリア川沿いに位置する。17世紀初頭にヒバハン国首都となった。イチャンカラ内城)と呼ばれる城壁に囲まれた旧市街は、モスク霊廟れいびょう神学校などの歴史的建造物が数多く現存し、1990年に世界遺産文化遺産)に登録された。ヒワ

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改訂新版 世界大百科事典 「ヒバ」の意味・わかりやすい解説

ヒバ
Khiva

中央アジア,ウズベキスタン共和国ホラズム州の中心都市の一つ。アム・ダリヤ下流左岸に位置し,人口4万1000(1991)。綿工業と製陶が主産業である。町の起源は,発掘報告によれば,1世紀にまでさかのぼる。712年のアラブの征服以降イスラム化した。10世紀のアラブの地理学者によれば,古くはヒーワクKhīwaqあるいはハイワクKhaywaqと呼ばれた小さな町で,城壁に囲まれ,砂漠に臨んでいたが,アム・ダリヤからの大運河が通じ,広場や金曜モスクがあった。17世紀前半に,アム・ダリヤの河道が変化して,ウルゲンチがさびれると,ここがヒバ・ハーン国の首都となり,ホラズムの政治・経済の中心地となった。1740年イランのナーディル・シャーにより町は一時破壊され,1873年にはロシアの属領となった。1920年にホラズム人民共和国の首都となったが,24年ウズベク共和国の一部となり,38年からホラズム州に組み入れられて,現在にいたる。ヒバ・ハーン国時代の城郭,モスク等が修復保存されている。
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ヒバ (檜葉/)
Thujopsis dolabrata Sieb.et Zucc.var.hondae Makino

ヒノキアスナロともいう。アスナロ変種で,アスナロに似るが,果鱗の先端が角状に突出しないため球果がやや球形となり,鱗片葉もやや小さい。能登半島北端の宝立山および関東北部から北へ,渡島半島基部まで分布する。青森県下北・津軽両半島のヒバ林は純林状で,日本三大美林の一つに数えられる。能登では,むかしから輪島塗の木地材生産を目的とするアテ(檔)林業が行われている。スギ林の下にヒバの直挿しまたは挿木苗植栽を行う特殊な造林法である。アテは北陸・山陰地方で陰地を意味するので,日陰に育つヒノキすなわちアテヒが縮まった形と思われる。寛永のころに東北地方から持って来た5本の木がアテ林業の元になったといわれ,その中の2本が石川県輪島市に今も残っている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒバ」の意味・わかりやすい解説

ヒバ
Khiva

ウズベキスタン西部,ホレズム州の都市。州都ウルゲンチの南西約 30km,アムダリア下流部左岸にあり,パルバン運河に臨む。6~7世紀から存在していたが,記録に現れるのは 10世紀からで,17世紀初期ヒバ・ハン国の首都となった。 1873年ロシアの保護国となり,1920年にはこの地にホレズム人民共和国が成立し,ヒバがその首都となったが,1924年ウズベク共和国に編入され政治的重要性を失った。王宮,モスク,キャラバンサライ (隊商宿泊所) などが残る旧市街イチャンカラは,1990年世界遺産の文化遺産に登録された。中央アジアの諸都市のなかで,最も完全なかたちで古い町並みを残しているといわれ,観光産業の発展に力を注いでいる。繊維工業 (綿,絨毯,縫製) がある。人口4万 1300 (1991推計) 。

ヒバ

「アスナロ」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「ヒバ」の意味・わかりやすい解説

ヒバ

ウズベキスタンの都市。アム・ダリヤ下流部のホラズム・オアシス中にあり,ホラズム州の中心都市。綿花,煉瓦,じゅうたん,家具などを産する。10世紀のアラビア文献に名のみえる古都で,17世紀前半からウズベク人の国家,ヒバ・ハーン国(1512年―1920年)の主都として栄え,その遺跡はイチャン・カラ城として保存されている。城内には19世紀前半のイスラム的建築物が多い。1873年ロシアの属領となり,1920年ホラズム人民共和国の主都となったが,1924年ウズベク共和国に編入された。4万人(1991)。
→関連項目イチャン・カラ

ヒバ

アスナロ

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普及版 字通 「ヒバ」の読み・字形・画数・意味

馬】ひば

馬に鞍する。唐・杜甫〔狂歌行、四兄に贈る〕詩 長安の秋雨、十日の泥 我が曹、馬に(くら)して、晨(しんけい)を聽く

字通「」の項目を見る


馬】ひば

驂。

字通「」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒバ」の意味・わかりやすい解説

ヒバ
ひば

アスナロ

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世界大百科事典(旧版)内のヒバの言及

【ホラズム】より

…アラビア語ではフワーリズムKhwārizm。ヒバKhivaともいう。古来東西文化の要衝にあってイラン文化の一大中心地として栄えたが,8世紀初頭アラブに征服され,同世紀末ないし9世紀初頭にイスラムを受容,やがてイスラム文化の一中心地に成長し,フワーリズミー,ビールーニーなどの学匠を生んだ。…

【ホラズム】より

…アラビア語ではフワーリズムKhwārizm。ヒバKhivaともいう。古来東西文化の要衝にあってイラン文化の一大中心地として栄えたが,8世紀初頭アラブに征服され,同世紀末ないし9世紀初頭にイスラムを受容,やがてイスラム文化の一中心地に成長し,フワーリズミー,ビールーニーなどの学匠を生んだ。…

【アスナロ(翌檜)】より

…北海道渡島半島から鹿児島県高隈山までの冷温帯各地に分布する。能登半島先端以北に産するものは果鱗の突起がごく短く,変種ヒノキアスナロvar.hondae Makino(別名ヒバ。〈ヒバ〉の項目を参照)とされる。…

【津軽ヒバ】より

…青森県の西半分を占める旧弘前藩の領内に生い茂るヒバを称し,美林をなす。陸奥(むつ)ヒバとも青森ヒバともいう。…

【ヒノキ(檜)】より

…したがってサワラほどではないが,多数の園芸品種ができている。これらはいずれもヒバの呼称がついているので,アスナロと混同されやすい。スイリュウヒバはサワラの品種ヒヨクヒバに似たしだれ(枝垂れ)品である。…

※「ヒバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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