フランスの物理学者、天文学者、数学者。パリに生まれる。フランス革命後に創立された理工科大学校(エコール・ポリテクニク)を1797年に卒業し、その後、コレージュ・ド・フランスの数理物理学教授などを務めた。1803年には科学アカデミー会員に選ばれた。彼の研究は、実験・観測を中心に多方面にわたっている。なかでもサバールとの共同研究による「ビオ‐サバールの法則」の発見(1820)、および円偏光の発見がよく知られている。熱心なニュートン主義者で、当時のフランス科学界におけるラプラス学派の中心的存在として活躍した。
[井上隆義]
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フランスの物理学者。創立まもないエコール・ポリテクニクを卒業,コレージュ・ド・フランスなどの教授をつとめるかたわら,P.ラプラスとC.L.ベルトレを中心とする私的研究グループ(アルクイユ会)の一員となる。彼の研究は,光学,電磁気学など広い範囲に及ぶが,その研究方法は精密な測定実験から法則を帰納しようとするものであった。ただし偏光に関する理論に関してはラプラスの影響を受けて粒子論的な立場をとり,T.ヤングから批判を受けている。電磁気学の領域ではビオ=サバールの法則の原形を提示しているが,その理論化をめぐりA.M.アンペールと激しい論争を行った。
執筆者:橋本 毅彦
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… 今日の用法によれば不斉炭素をもつ乳酸のような化合物の光学活性は中心性キラリティーの,非対称アレンやジフェン酸のような化合物のそれは軸性キラリティーの,またヘリセンのような化合物のそれは面性キラリティーの存在による(図3)。 1815年フランスの物理学者J.B.ビオはテレビン油のような液体やショウノウ,ショ糖などの溶液が偏光面を回転させる力があることを発見した。21年イギリスの天文学者F.W.ハーシェルは一方の半面像をもつ石英結晶は偏光面をある一方に,もう一方の半面像をもつ結晶は逆方向に回転させることを発見した。…
※「ビオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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