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ピエタ ピエタ 〈イタリア〉pietá

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デジタル大辞泉の解説

ピエタ(〈イタリア〉pietá)

《敬虔(けいけん)の心、慈悲心の意》キリストの遺体をひざに抱いて嘆き悲しむ聖母マリアを表す絵画・彫刻の主題。嘆きの聖母像。

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百科事典マイペディアの解説

ピエタ

キリスト教美術の主題の一つ。イタリア語で〈慈悲〉〈愛憐〉の意。キリストの降架後,死体をひざの上に抱いて哀悼するマリアを表現するもの。中世末からルネサンス期の彫刻・絵画に多くみられ,彫刻ではミケランジェロ,絵画ではボッティチェリなどの作品が有名。
→関連項目セバスティアーノ・デル・ピオンボバルトロメオペルジーノ

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デジタル大辞泉プラスの解説

ピエタ

大島真寿美の小説。2011年刊行。18世紀ヴェネツィアを舞台とする歴史ミステリー2012年、第9回本屋大賞にて3位入賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

ピエタ【Pietà】

死せるイエス・キリストを膝に抱いて嘆き悲しむ聖母マリア像。14世紀初頭にドイツで創出された新しい図像で,埋葬する前にわが子を抱きしめて最後の別れを告げる聖母を,説話の時間的・空間的関係から切り離して独立像に仕立てたもの。中世末期に出現したいわゆる〈アンダハツビルトAndachtsbild(祈念像)〉の一つで,個人が自己の魂の救済を願ってその前で祈ることを目的として作られた。ドイツでは〈フェスパービルトVesperbild(夕べの祈りの像)〉と呼ばれ,これは埋葬の祈りが聖金曜日の夕べにささげられることに由来する。

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大辞林 第三版の解説

ピエタ【Pietà】

〔哀れみ・敬虔の意〕
画題の一。キリストの遺体を膝に抱いて悲しむ聖母マリアの図像。嘆きの聖母像。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピエタ
ピエタ

キリストの哀悼」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピエタ
ぴえた
Pietイタリア語

キリスト教美術において、キリストの遺体を膝(ひざ)の上に抱き悲嘆に暮れている聖母マリアの姿を表した礼拝図像のこと。この「ピエタ」をもとにした、多くの人物で構成された「哀悼」とよばれる物語図像と区別される。「ピエタ」ということばは「敬虔(けいけん)な同情」という意味のイタリア語で、語源はラテン語のピエタスpietas(敬虔)である。しかし、この図像そのものは、元来イタリアで形づくられたものではなく、1300年ごろライン地方の諸修道院で礼拝像の一形式として成立したものである。それは、キリストの死去を記念する「聖金曜日」の礼拝の対象として使用され、ドイツではこの種の礼拝像をベスパービルトVesperbild(晩課祈祷(きとう)像)と称した。
 14世紀にさかのぼるドイツ彫刻の「ピエタ」の場合、聖母マリアの悲痛に満ちた表情やキリストの傷痕(しょうこん)に覆われた裸身の描写など、しばしば非常に写実的に取り扱われた。この人間的悲哀を強調する主題は、14世紀末に全ヨーロッパを襲った大疫病や百年戦争の災厄が引き起こした熱烈な宗教感情の展開と結び付いて広く世に流布し、15世紀から16世紀にかけてフランスやイタリアまで普及し、数多くの名品が制作された。たとえば、ルーブル美術館の『アビニョンのピエタ』はフランス・ゴシック絵画の傑作であり、イタリア・ルネサンスの巨匠ミケランジェロの「ピエタ」三部作(バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、フィレンツェ大聖堂、ミラノのカステロ・スフォルツェスコ)は賛嘆すべき崇高な作品として名高い。しかし、三部作のうち『ロンダニーニのピエタ』とよばれるミケランジェロ晩年の作品では、聖母マリアは直立し、死せるキリストの遺体を背後から支えており、正統的な図像から離れ、新しい解釈が持ち込まれている。[大築勇喜嗣]

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世界大百科事典内のピエタの言及

【マリア】より

…とくに,息絶えたわが子を膝の上に抱いて嘆き悲しむ聖母の姿は,西洋の中世末期に至って独立した主題として彫刻となり画像となった。いわゆるピエタで,それがラインラントを中心としてヨーロッパ各地に広がり,《アビニョンのピエタ》,ミケランジェロの《バチカンのピエタ》などの名作を生んだ。 マリアの晩年の図像には,〈キリストの昇天〉〈聖霊降臨〉に登場するほか,マリアを主役とする図像に〈聖母の死〉(〈聖母の眠りDormitio〉),〈埋葬〉〈被昇天〉〈聖母の戴冠(たいかん)〉と続く。…

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