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ピロガロール pyrogallol

翻訳|pyrogallol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピロガロール
pyrogallol

焦性没食子酸ともいう。1,2,3-トリオキシベンゼンのこと。没食子酸熱分解して得られる無臭の無色針状晶。融点 131~133℃。昇華性。空気と光によって酸化され,灰色になる。アルカリ性水溶液中ではさらに酸化されやすく,空気を通すと酸素を吸収して暗褐色になる。防腐性,局所刺激性の軟膏,写真の現像 (有毒なため現在は使われない) ,染料製造,分析試薬 (たとえば第二鉄塩で青色,放置すると褐色) ,酸素除去剤に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ピロガロール

1,2,3−トリヒドロキシベンゼンC6H6O3。焦性没食子酸とも。無色の結晶。融点131〜133℃,沸点309℃。水,エタノールに易溶。還元性が強く,アルカリ性水溶液は酸素を吸収する。

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栄養・生化学辞典の解説

ピロガロール

 C6H6O3 (mw126.11).

 焦性没食子酸ともいう.化学分析や工業用に使われる.

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世界大百科事典 第2版の解説

ピロガロール【pyrogallol】

1,2,3‐トリヒドロキシベンゼンにあたる。焦性没食子酸ともいう。白色結晶,融点131~133℃,沸点309℃。ゆっくり加熱すると昇華する。水,アルコール,エーテルによく溶けるが,ベンゼン,クロロホルム二硫化炭素には少ししか溶けない。金,銀,水銀の塩を還元して金属を沈殿させ,酢酸鉛との反応では白色沈殿を生ずる。水溶液,とくにアルカリ性水溶液は,空気に触れると酸素を速やかに吸収し暗褐色となる。そのためアルカリ水溶液は酸素の除去に,またこの反応が定量的に進むことからガス分析の酸素の定量にも用いられる。

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大辞林 第三版の解説

ピロガロール【pyrogallol】

三価フェノールの一。化学式 C6H3(OH)3 白色針状結晶で、そのアルカリ性水溶液は酸素を吸収して暗赤色となる。還元剤・医薬品・分析試薬などに用いる。焦性没食子酸。 1 、 2 、 3 -トリヒドロキシベンゼン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピロガロール
ぴろがろーる
pyrogallol

多価フェノールの一つ。1,2,3-トリヒドロキシベンゼンのこと。焦性没食子酸(しょうせいぼっしょくしさん/もっしょくしさん)という慣用名もある。天然にはそのままの形で、あるいはタンニンの成分として糖と結合した形で広く植物体に含まれる。タンニン酸の加水分解により得られる。白色の針状結晶。還元性が強く、そのアルカリ性水溶液は酸素を速やかに吸収して反応し暗褐色を呈するので、かつては気体中の酸素の分析のために利用した。アンチモンやビスマスの検出試薬としても利用される。水溶液は鉄()塩で青色を示す。水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどにはある程度溶解するが、ベンゼンや石油系の炭化水素にはほとんど溶けない。毒性があるので、皮膚に触れさせないこと。[徳丸克己]

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