フィブリノーゲン(英語表記)fibrinogen

翻訳|fibrinogen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フィブリノーゲン
fibrinogen

線維素原。血漿蛋白でグロブリンに属し,血液凝固役割を果している。分子量約 40万。血液凝固のとき,トロンビンの作用によりケラチン型の硬蛋白質であるフィブリンと非蛋白質フィブリノペプチドに加水分解され,フィブリンゲルの塊ができる。脊椎動物の血漿やリンパ中に存在する。肝臓で生成されるため,実質性肝障害があると血中濃度が低下する。

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百科事典マイペディアの解説

フィブリノーゲン

繊維素原とも。血液凝固に関係するタンパク質グロブリンとしての一般的性質をもつが塩析されやすい。分子量約34万,α,β,γの3種のポリペプチド鎖各2本ずつ計6本がS-S結合によってつながったもの。細長く長さ約46nm。肝臓で合成され,血漿タンパク質の約6%を占める。タンパク質分解酵素トロンビンによって限定分解を受け,α鎖,β鎖の一部が切断遊離してできたフィブリンが血液凝固をもたらす。
→関連項目血清血餅

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栄養・生化学辞典の解説

フィブリノーゲン

 血液に含まれるタンパク質で,血液凝固において中心的な役割を果たす.血液凝固の際は部分加水分解されてフィブリンとなり,網目状の組織を作って破れた血管の蓋の役割をする.

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世界大百科事典 第2版の解説

フィブリノーゲン【fibrinogen】

血液凝固の際の主要な因子。血漿(けつしよう)中に0.2~0.4%含まれている糖タンパク質で,繊維素原とも呼ばれる。分子量は約34万で,α,β,γ鎖と呼ばれる3種のポリペプチド鎖おのおの2本ずつから成っている。これらの6本の鎖は29ヵ所のS‐S結合によって,互いに結ばれている。各鎖ともにアミノ酸配列はすべて決定されている。長さ約46nmの棒状分子で,タンパク質分解酵素トロンビンの作用によりα鎖とβ鎖の一部分が切断遊離され,フィブリンモノマーになる。

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大辞林 第三版の解説

フィブリノーゲン【fibrinogen】

血漿中に含まれる糖タンパク質の一種。血液を凝固させる因子の一つで、肝細胞でつくられる。繊維素原。

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精選版 日本国語大辞典の解説

フィブリノーゲン

〘名〙 (fibrinogen Fibrinogen) 血液凝固に重要な役を果たす蛋白質。グロブリンの一種。→フィブリン。〔外来語辞典(1914)〕

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世界大百科事典内のフィブリノーゲンの言及

【血液】より

…これらは全身の各組織に運搬されるが,他の物質と結合してその物質の運搬にあずかるものもある。血漿中には血液の凝固に関与するフィブリノーゲン(繊維素原)凝固因子も含まれ,血小板と共働して血液凝固にあずかる。 血液凝固が完了したのち,凝固塊(これを血餅という)を取り除くと黄色透明な液体が残る。…

※「フィブリノーゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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