フェルナンド(7世)(読み)ふぇるなんど(英語表記)Fernando

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェルナンド(7世)
ふぇるなんど
Fernando
(1784―1833)

スペイン国王(在位1808、1814~33)。カルロス4世の子。父王の成り上がり寵臣(ちょうしん)ゴドイを憎む諸階層を結集して、フェルナンド派を結成した。1808年のアランフエスの暴動により、ゴドイは失脚し、王も退位した結果、フェルナンドが民衆の期待を担って王位についた。しかし、すぐにバイヨンヌの会議でナポレオン1世に退位させられ、フランスに幽閉された。14年スペインが対ナポレオンの独立戦争に勝利を収めるとスペインに戻り、民主的内容をもつスペイン最初の憲法たる「1812年憲法」を尊重することを条件に復位した。しかし、帰国後、国内の複雑な政治情勢をみると、憲法を廃止し絶対王政へ復帰した。自由主義者を弾圧し反動政治を行ったため、有能な政治的人材を失った。政治が陰謀と無用の議論に終始している間に、アメリカの植民地は漸次独立し、対仏独立戦争によって疲弊した経済を再建できなかった。[芝 修身]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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