ブラック・カントリー(英語表記)Black Country

翻訳|Black Country

世界大百科事典 第2版の解説

ブラック・カントリー【Black Country】

イギリス,イングランド中部のミッドランズ地方西部にある工業地域の通称。正式にはウェスト・ミッドランズ工業地域という。名称は多数の炭坑,鉄鉱山,製鉄所などの集中による大気汚染と密集家屋,荒廃した景観に由来し,日本では〈黒郷〉と訳す。ウェスト・ミッドランズ州のバーミンガムコベントリーウルバーハンプトンの三大工業都市を中心に,北のスタッフォードシャー南部や南のヘリフォード・ウースター州北東部を含む。産業革命以降,鉄鋼業を核にイギリスの重工業中心として発展してきたが,現在ではほとんどの炭田鉄山が閉鎖されて斜陽化し,工業も自動車,電気機械などに重心が移っている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のブラック・カントリーの言及

【イギリス】より

…中世の三圃制農業の伝統を受け継ぐ混合農業が主体であるが,酪農や市場園芸などへと多様化しつつある。また西ミッドランド大都市圏は産業革命によって発展した古い工業地域であり,バーミンガムやスタッフォード炭田を含む黒郷(ブラック・カントリー)の鉄鋼業が衰退し,代わってコベントリー,ウルバーハンプトンなどの機械工業が台頭している。(4)東部 丘陵のイースト・アングリアと低平なフェンランドから構成されるが,年降水量が平均625mmと少雨であるため,小麦,大麦,ジャガイモ,テンサイ等の畑作が大規模に行われ,イギリスの穀倉をなしている。…

※「ブラック・カントリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

いざなぎ景気

1965(昭和40)年11月から70(昭和45)年7月にかけて57カ月続いた戦後最長の消費主導型景気拡大局面のこと。名目成長率は毎年2桁で推移した。これに先立つ1955~56年の「神武景気」や58年~...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android