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ブルカノ島 ブルカノとうIsola Vulcano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルカノ島
ブルカノとう
Isola Vulcano

イタリア南西部,シチリア島北東方,チレニア海に浮ぶエオリエ諸島の活火山島。シチリア州メッシナ県に属する。ブルカノ火山 (386m) があり,ストロンボリ島の火山とともにたびたび噴火した。最後の大噴火は 1888~90年。噴火口の麓のポルトレバンテが中心集落。軽石硫黄などを産する。面積 21km2。人口約 450。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルカノ島
ぶるかのとう
Vulcano

ヨーロッパの地中海中部、ティレニア海にあるイタリア領リパリ諸島南端の火山島。安山岩、流紋岩などからなり、長径(北西―南東)約8キロメートル、面積21平方キロメートル余。シチリア島のメッシーナ県リパリ村に属する。複合成層火山で、南半部は古い火山(499メートル)だが、北半部のブルカノ火山(390メートル、別名グラン・クラテーレGran Cratere)は紀元前5世紀から1890年までしきりに爆発型噴火を反復していたが、その後は山頂付近で噴気活動がみられるだけである。北端の半島状小丘ブルカネッロ(123メートル)は前183年の海底噴火で誕生し、その後の2噴火で本島に接続した。この両火山間の入り江の海底からは、硫化水素、炭酸ガスなどが活発にわき出しており、観光名所でもある。孤立型の激烈な火山爆発を「ブルカノ式噴火」とよぶのはこの島にちなむ。また、火山のことをボルケーノvolcano(英語)、ブルカンVulkan(ドイツ語)などとよぶのはこの火山名に由来する。古代人はこの火山を火と技術の神ブルカン(ギリシア神話の主神ゼウスの子)の溶鉱炉と考えた。島は地味(ちみ)に貧しく、アメリカなどへの移民が盛んであった。シチリア島のミラッツォからリパリ諸島巡りの連絡船がある。夏季にはヨーロッパ各国からのバカンス客でにぎわう。[諏訪 彰]

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