ブロックチェーン(読み)ぶろっくちぇーん(英語表記)Block chain

知恵蔵miniの解説

ブロックチェーン

金融取引などの記録をコンピューターのネットワーク上で管理する技術の一つで、インターネット上の複数のコンピューターで取引の記録を互いに共有し、検証し合いながら正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積する仕組みである。「分散型台帳」ともいわれる。記録を共有し、検証し合うので、記録改ざんや不正取引が防げる。取引記録を集中管理する大規模コンピューターが不要なため、運営コストが割安なのが特徴である。元々は仮想通貨ビットコイン」の取引を成立させるために開発された技術であるが、金融にIT技術を活用するフィンテック分野を中心に応用が模索されている。2016年8月19日、横浜銀行と住信SBIネット銀行はブロックチェーンを用いた送金・決済システムを導入すると発表した。同システムの導入により、24時間、365日、即時決済が行われる上、低コストでの送金・決済システムの運用が可能となり、利用者の手数料も安くできる見込みである。

(2016-8-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

知恵蔵の解説

ブロックチェーン

仮想通貨が通貨として機能し、サービスが成り立つ上での信頼性を維持するために重要な技術。日本円などの通貨は、銀行口座などを利用して他人に送金するが、仮想通貨の取引では、銀行のような第三者機関を利用することなく、「Peer to Peer(P2P)」と呼ばれる通信方式の分散型ネットワーク上で、利用者同士が対等な関係で直接取引を行う。ブロックチェーンは、その際の取引データを管理する技術である。銀行の預金通帳に、預け入れや引き出しの履歴が記入されるのと同様に、仮想通貨を送金する際などにも、「トランザクション(Transaction)」と呼ばれる取引データが発生し、それらは「ブロック(Block)」と呼ばれる単位で格納される。ブロックは、膨大な計算によって生成された「ハッシュ値」によって、次のブロックへとつながっており、一部の取引データを変更すると、ハッシュ値の違いでブロックが連鎖せず、改ざんが明確となる。
利用者は、分散型ネットワーク上のノードと呼ばれるコンピューターを用いて、正しい取引データを作り上げる。同じ取引データは、分散型ネットワーク上の複数のノードに保管されるため、もし一部のノードがダウンしても、取引データは保証される。また、取引データは、ネットワーク上に公開されており、利用者全員が互いを監視し、取引の正当性を検証することで、取引データの整合性と信頼性を確保している。
ちなみに、ブロックチェーンは、仮想通貨が属する、「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を融合した新しい金融サービス「FinTech(フィンテック)」以外の、あらゆる分野での活用が検討されている。

(横田一輝 ICTディレクター/2018年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ブロック‐チェーン(block chain)

分散型ネットワークを構成する多数のコンピューターに、公開鍵暗号などの暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法。ビットコインなどの暗号通貨に用いられる基盤技術。一部のコンピューターで取引データを改竄(かいざん)しても、他のコンピューターとの多数決によって正しい取引データが選ばれる。名称は、取引情報の履歴が鎖状につながれていることに由来する。分散型台帳。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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