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プルチ プルチPulci, Luigi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プルチ
プルチ
Pulci, Luigi

[生]1432.8.15. フィレンツェ
[没]1484. パドバ
イタリアの詩人。ロレンツォ・デ・メディチに仕えた。主著『モルガンテ』 Morgante (1484) は 28歌から成る一種の騎士道物語。ほかに『告白』 Confessione (76) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

プルチ【Luigi Pulci】

1432‐84
イタリアの詩人。フィレンツェの没落貴族の家に生まれ,経済的事情から満足な人文主義的教育を受けなかった。1461年メディチ家の宮廷サロンに加わり,年若いロレンツォ・デ・メディチの親友となった。そのロレンツォが家督を継いでフィレンツェの実質的な君主の地位につくと,幾度か外交使節を務めたりもした。この時期,若いロレンツォとならぶトスカナ最高の俗語詩人と評された。しかし,やがてM.フィチーノプラトンアカデミー派の文人たちと折合いが悪くなり,またロレンツォも新プラトン主義への傾倒を深めるにしたがい,以前の厚遇が得られなくなるとともに宮廷にも居づらくなって,73年からはフィレンツェの傭兵隊長ロベルト・サンセベリーノに仕え始め,従者としてあるいは使者としてイタリア各地を巡り歩いたが,84年パドバで突然の病に襲われ客死した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プルチ
ぷるち
Luigi Pulci
(1432―1484)

イタリアの詩人。フィレンツェの没落貴族の家に生まれる。1461年からメディチ家の宮廷サロンに加わり、俗語による詩作を介して年若いロレンツォ・デ・メディチと友情を結んだ。しかしやがて、宮廷内で台頭してきたプラトン・アカデミア派と対立し、主君ロレンツォもネオプラトニズモへの傾倒を深めたため、73年以降は宮廷を離れてフィレンツェの傭兵(ようへい)隊長に仕えた。作品にはソネットなどの小品もあるが、15世紀フィレンツェの溌剌(はつらつ)たる市民文学の伝統に根ざした彼の詩精神は、半生を費やした大作『モルガンテ』28歌(1483)において存分に発揮された。これは、騎士オルランドが活躍する中世騎士道物語を下敷きにして、そのうえに巨人モルガンテをはじめ独創的な登場人物や挿話を加え、さらに口語から文語にわたる多彩な語彙(ごい)と表現を駆使した一大パロディーで、後のフランスの物語作家ラブレーにも大きな影響を与えた。なおこの作品のために死後埋葬に際し異端の扱いを受けた。[林 和宏]

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