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プロテウス Proteus

翻訳|Proteus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プロテウス
Proteus

海の老人とあだ名されるギリシア神話海神ポセイドンの家畜であるアザラシなどの海獣の番人をつとめる。ナイル川の河口に近いファロス島の海岸に現れ,予言の能力をもつが,またあらゆる物に姿を変えることができるので,彼の教えを受けようとする者は,正午に昼寝をしているところを捕え,何に変身しても放さずにいなければならない。ネレウスの娘の1人プサマテと結婚し,娘エイドテアと,エジプト王となったテオクリュメノスとの2子をもうけたとされる。

プロテウス
Proteus

真正細菌類腸内細菌科の1属。数種が知られているが,いずれも直状の桿菌でその大きさは径 0.5~1.0μm,長さ 1.0~3.0μm。多数の周毛を有して活発に運動する。その運動性は 25℃のときに最も旺盛で,36℃になると衰えるか停止する。グラム陰性。きわめて普通に存在し,いろいろの有機物,特に食肉などに発生して腐敗を起す。糞便などにも見出される。ときとして下痢の病原となる。

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百科事典マイペディアの解説

プロテウス

ギリシア神話の〈海の老人〉。ポセイドン従者で,さまざまに変身するが,抑え続けていると本来の姿に返り,質問に答えて予言したという。同類にネレウスがいる。
→関連項目プロテウス菌

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世界大百科事典 第2版の解説

プロテウス【Prōteus】

ギリシア神話の海神。〈海の老人〉と呼ばれ,海神ポセイドンの従者として,アザラシの番をした。彼には予言力があったが,みずからの姿を自由に変える能力の持主でもあったため,その予言を聞こうとする者は,海から出て岩蔭で昼寝をしている彼を捕まえ,相手がライオン,大蛇,豹,猪などにつぎつぎと変身しても臆することなく抑えつづけていると,老神は疲れて元の姿に戻り,はじめて人間の問いに応じたという。ホメロス叙事詩オデュッセイア》では,トロイア戦争からの帰途,エジプトのファロス島に漂着したスパルタ王メネラオスが,上記のようにして,彼から帰国の方法や戦友の運命などを聞き出している。

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大辞林 第三版の解説

プロテウス【Prōteus】

ギリシャ神話で、海神。ポセイドンの従者で、海の老人と呼ばれ、あざらしの番をした。予言と変身の力を有する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プロテウス
ぷろてうす
Proteus

ギリシア神話の海の老神。ネレウスと同じ「海の老人」とよばれ、預言の力と自由に姿を変える力とを備えていた。海の家畜アザラシの番をする牧人として、ポセイドンの配下にあった。ホメロスの『オデュッセイア』によれば、メネラオスはトロヤからの帰路、暴風にあってエジプトのファロス島に漂着し、その島へ現れるプロテウスから未来を聞き出すために、彼をつかまえようとした。プロテウスがライオン、大蛇、豹(ひょう)、猪(いのしし)、水、大木と次々に変身して逃れるのをメネラオスが離さなかったため、プロテウスはあきらめて本来の姿に戻り、帰国の道を教え、遠征した諸将の帰国のありさまを語って聞かせた。おそらく彼は、航海者の空想から生み出された親しみやすい海神と考えられる。後のヘロドトスやエウリピデスによれば、彼はエジプト王となり、スパルタからパリスとともに出奔して漂着したヘレネを保護したとされる。[伊藤照夫]

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