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ベイン Bain, Alexander

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベイン
Bain, Alexander

[生]1818.6.11. アバディーン
[没]1903.9.18. アバディーン
イギリスの哲学者,心理学者。アバディーン大学卒業 (1840) 後,J. S.ミルらと交友関係を結んだ。 1860~80年同大学教授。心理学的には,連想心理学の立場に立ち,倫理学的には,ミルの功利主義に近い立場に立つ。 76年哲学誌"Mind"を弟子のロバートソンとともに発刊。またスコットランドの教育制度の改革に貢献した。主著『感覚と知性』 The Senses and the Intellect (1855) ,『情緒と意志』 The Emotions and the Will (59) ,『性格の研究』 On the Study of Character (61) ,『心と身体』 Mind and Body: The Theories of Their Relation (73) 。

ベイン
Vane, Sir John Robert

[生]1927.3.29. ターデビッグ
[没]2004.11.19. ファーンバラ
イギリスの生化学者,薬学者。バーミンガム大学卒業後,オックスフォード大学で学び,1953年に博士号取得。アメリカのエール大学で研究後イギリスに戻り,ロンドン大学基礎医学研究所に入所。 1973年ウェルカム研究所研究部長。 1986年ウィリアム・ハーベイ研究所初代所長。生体内で多彩な働きをする生理活性物質プロスタグランジンを研究。解熱剤のアスピリンがプロスタグランジンの生成を阻害することを発見し,発熱,痛み,炎症といった現象を解明する手がかりを得た。また研究を薬品製造にもいかした。スーネ・K.ベルクストローム,ベンクト・I.サムエルソンとともに 1982年ノーベル生理学・医学賞を受賞。

ベイン
Bain,Joe Staten

[生]1912.7.4. ワシントン,スボケイン
[没]1991.9.7. オハイオ,コロンバス
アメリカの経済学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業後 (1935) ,ハーバード大学に学び修士号 (39) ,博士号 (40) を取得。カリフォルニア大学バークリー校で教鞭をとりはじめ (39) ,1945年教授。ハーバード大学にいた一時期 (51~52) を除いてそこに留まる。 75年引退。参入障壁の概念を用いた最初の1人。ミクロ経済学産業組織論の橋渡しをし,伝統的産業組織論の理論的基礎を固めた。主著には『新規競争への障壁』 Barriers to New Competition (56) ,『産業組織論』 Industrial Organization (59) などがある。

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百科事典マイペディアの解説

ベイン

米国の経済学者。主著《新しい競争への障壁》(1956年)では,諸産業への参入障壁を測定し,それを市場構造の決定要因のみならず,市場行動,市場成果に対して予測可能な効果を持つものとして分析した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベイン
べいん
John Robert Vane
(1927―2004)

イギリスの薬理学者。バーミンガム郊外のウースターシャーに生まれる。バーミンガム大学で化学を学ぶ。卒業後にオックスフォード大学に進み、薬理学を専攻、1953年博士号を取得した。同年渡米してエール大学の薬理学準教授となったが、2年後にイギリスに戻り、ロンドン大学の基礎医学研究所の講師につき、のち実験薬理学教授に昇進した。18年間研究所に在籍したが、1973年に製薬会社が運営するウェルカム財団の研究・開発部長に転じた。ロイヤル・ソサイエティー(王立協会)、アメリカ科学アカデミーなど多くの学術団体の会員になった。1993年(平成5)には聖マリアンナ医科大学(川崎市)の客員教授を務めた。
 生理活性物質であるプロスタグランジンに注目し、その生理学的研究を進めた。1960年代に、微量物質の作用を調べるための感度のよい生物検定法を発明し、この方法を用いて、1971年にアスピリンによってプロスタグランジンの生成が抑制されることをつきとめた。さらに1976年に血小板の凝集作用を阻止するプロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)を発見した。これらの一連の業績によって、1982年にノーベル医学生理学賞を受賞した。プロスタグランジンの先駆的研究を行ったスウェーデンのベルイストローム、サミュエルソンとの共同受賞であった。[編集部]
Nobel Prize Winners(1987, H.W.Wilson, New York)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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