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ベリーニ Bellini, Jacopo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベリーニ
Bellini, Jacopo

[生]1400頃
[没]1470
イタリアのベネチア派の画家。ベリーニ一族の長。一時パドバで工房をもち,のちベネチアに移った。初め,当時支配的な東方ビザンチン様式から出発。 15世紀初頭,G.ファブリアーノピサネロを伴って同地を訪れ,北方ゴシック様式を披露するに及んでその影響を受け,やがてベネチア派特有の色彩主義の画風を樹立。『聖母子』 (ウフィツィ美術館ほか) や,2冊の素描集 (ルーブル美術館,大英博物館) が知られている。

ベリーニ
Bellini, Vincenzo

[生]1801.11.3. カタニア
[没]1835.9.23. ピュトー
イタリアのオペラ作曲家。音楽家の家に生れ,シチリアの貴族の後援を受けてナポリへ行き,N.ツィンガレーリに師事。 1827年にミラノのスカラ座で最初のオペラ『海賊』を上演。 31年にはミラノで相次いで名作『夢遊病の女』と『ノルマ』を発表した。 35年に『清教徒』が上演された直後,パリ近郊の友人宅を訪れ,そこで死亡。

ベリーニ
Bellini, Gentile

[生]1429. パドバ
[没]1507. ベネチア
イタリアのベネチア派の画家。ヤコポ・ベリーニの長子で幼時をパドバの父の工房でおくり,2歳ほど年少の義弟マンテーニャの影響も強い。その後急速に自己の画境を開き,1479~81年には選ばれてスルタンの宮廷画家となり,コンスタンチノープルで『メフメット2世の肖像』 (ロンドン,ナショナル・ギャラリー) など多くの肖像画を描いた。この期の作品には,東方ミニアチュールの影響も認められる。ベネチア帰国後は,同地で活躍中のアントネロ・ダ・メッシナの油彩画法に魅せられ,微妙な光やさまざまな色彩の美しさを追究した。また風俗画的関心も示して『サン・マルコ広場の行列』 (ベネチア・アカデミア美術館) や『聖十字架の奇跡』 (同) などを描き,ベネチア派をさらに絵画的ならびに色彩的方向に推し進めた。

ベリーニ
Bellini, Giovanni

[生]1430. ベネチア
[没]1516. ベネチア
イタリアのベネチア派の画家。ヤコポ・ベリーニの次男。父のパドバの工房で修業。初期の『ゲッセマネの祈り』,『ピエタ』や『クレスピの聖母』などは,まだマンテーニャ風であるが,次第にその影響から脱して,鋭い感受性で強固な形態感をやわらげ,明るく輝かしい色彩描写をみせるようになる。 1487年の『双樹の聖母子』や,88年のベネチアのサンタ・マリア・ディ・フラリ聖堂祭壇画,サン・ピエトロ大聖堂祭壇画などは,アントネロ・ダ・メッシナの油彩画法を取入れ,彼の芸術の成熟をよく示している。晩年には『レオナルド・ロレダーノの肖像』 (1501頃) のようなすぐれた肖像画,また寓意画や風景描写にもすぐれた才能を発揮し,その長い生涯の活動は 15世紀のベネチア派を決定的に確立し,後代に非常な影響力をもった。

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デジタル大辞泉の解説

ベリーニ(Bellini)

イタリア、ベネチア派の画家一家。父ヤコポ(Jacopo[1400ころ~1470ころ])と二人の息子、兄ジェンティーレ(Gentile[1429ころ~1507])および弟ジョバンニ(Giovanni[1430ころ~1516])。父は同派の始祖とされ、兄は肖像画にすぐれ、弟は同派の画風を確立した。

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百科事典マイペディアの解説

ベリーニ

イタリアのインダストリアル・デザイナー。ミラノ生れ。1963年からオリベッティ社のデザインの仕事を始め,黄色いラバー製の卓上計算機〈ディビズンマ18〉(1972年)や電子タイプライター〈ETパーソナル55〉(1985年―1986年)を手がける。

ベリーニ

イタリアの作曲家。ベッリーニともいう。作曲家を祖父に,オルガン奏者を父にシチリアのカターニアに生まれ,幼年期から楽才をあらわす。1819年−1825年ナポリの王立音楽学校に学び,ドニゼッティを知る。
→関連項目カラス

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世界大百科事典 第2版の解説

ベリーニ【Vincenzo Bellini】

1801‐35
イタリアの作曲家。ロッシーニ,ドニゼッティとともに19世紀初頭のイタリア・オペラ界に黄金時代を築いた。祖父,父も音楽家。6歳で作曲を始めナポリの王立音楽学校に入学,1825年卒業制作の最初の歌劇で成功。台本作者によき協力者ロマーニFelice Romani,さらに当時最高の歌手たちの出演を得て成功を重ね,招かれて訪れたロンドンやパリのサロンで多くの芸術家と親交を結び強い影響を受けた。生地にちなんで〈カターニアの鶯〉などといわれた。

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大辞林 第三版の解説

ベリーニ【Bellini】

〔Giovanni B.〕 (1430~1516) イタリアの画家。ベネチア派を確立した画家一族の一人で、輝かしい色彩描写、大胆な明暗対比で独特の画風を築いた。作「レオナルド=ロレダーノの肖像」など。
〔Vincenzo B.〕 (1801~1835) イタリアの作曲家。深い憂愁と孤独と気品をたたえた美しい旋律のオペラを書いた。作品「ノルマ」「清教徒」など。

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飲み物がわかる辞典の解説

ベリーニ【Bellini(イタリア)】


カクテルの一種。シャンパングラスにピーチネクター、グレナデンシロップを入れステアし、スパークリングワインを注ぐ。ショートドリンク。ベリーニはイタリアの画家の名前。1948年にベネツィアで開催されたベリーニ展の際に、レストランバー「ハリーズ・バー」の店主、ジュゼッペ・チプリアーニが考案したレシピとされる。ベリーニの作風を模した柔らかな色彩が特徴。食前酒。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

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