べろ(読み)ベロ

デジタル大辞泉 「べろ」の意味・読み・例文・類語

べろ

舌。「べろを出す」
1に似た形のもの。「靴のべろ
[類語]

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精選版 日本国語大辞典 「べろ」の意味・読み・例文・類語

べろ

  1. 〘 名詞 〙
  2. (した)。〔物類称呼(1775)〕
  3. ( に形が似るところから ) 江戸時代、一両小判をいう。舌。
    1. [初出の実例]「媒妁の茶屋女には小判(ベロ)一まい酒肴の代まで済せ」(出典人情本・春情花の朧夜(1860頃か)二)
  4. 牛。べこ。
    1. [初出の実例]「『ヱヱべろのかげで足ウ泥(でろ)だらけにしもふしたア』〈べろとはうしのこと、でろとはどろの事也〉」(出典:滑稽本・旧観帖(1805‐09)二)
  5. に似た形のもの。「靴のべろ」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「べろ」の意味・わかりやすい解説

ベロ(Carlos Belo)
べろ
Carlos Belo
(1948― )

カトリック司教。東チモール東部のバウカウ生まれ。地元の神学校を経て、ポルトガル留学。1981年リスボン神学校を卒業後、ローマでも学び、1982年東チモールに戻り神父、1988年司教に。1976年インドネシアが東チモールを武力で併合以来、独立派とインドネシア政府軍との紛争が続くなか、東チモール住民の大半を占めるカトリック教徒の精神的支柱として抵抗運動を支えた。東チモール住民の自治を訴え続け、非暴力抵抗運動を指導、インドネシア政府に対話を呼びかけてきた。1996年東チモール独立運動の指導者ジョゼ・ラモス・ホルタとともに「東チモール紛争の正当で、平和的な解決への尽力」という理由でノーベル平和賞を受賞。2002年司教職を健康上の理由により辞任し、2004年から宣教師としてモザンビーク赴任。なお、東チモールは2002年5月東チモール民主共和国として独立した。

[編集部 2017年12月12日]


ベロ(海水魚)
べろ / 倍呂
elegant sculpin
[学] Bero elegans

硬骨魚綱スズキ目カジカ科に属する海水魚。宮城県以北の太平洋側、島根県以北の日本海側、オホーツク海南部、朝鮮半島から沿海州に分布する。体はほとんど滑らかで、側線の前下方に2、3列の小骨板があるが、鱗(うろこ)がない。頭の背面に先端が房状に分かれた3対の皮弁がある。前鰓蓋骨(ぜんさいがいこつ)の最上棘(きょく)は単一形で上方へ曲がる。腹びれは1棘2軟条からなる。体は赤褐色または褐色で、濃褐色と淡色の斑紋(はんもん)が入り混じる。腹面は白い。沿岸の岩礁域の藻場に多くみられる。雄は長い生殖突起をもち交尾する。産卵期は4~5月ごろで、岩の間に青色の卵塊を産み付ける。体長15センチメートルぐらいになる。よく釣れるが、食用としない。

[尼岡邦夫]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「べろ」の意味・わかりやすい解説

ベロ
Belo, Carlos Filipe Ximenes

[生]1948.2.3. 東ティモール,バウカウ
東ティモールのカトリック司教。独立運動で住民の精神的支柱となった。ディリの神学校,高等神学校を卒業後,ポルトガルに留学。 1980年聖職につき,帰国後ディリ大学学長などを経て,1988年司教に就任。 1976年のインドネシアによる武力併合に際し,その人権抑圧を非難,非暴力の立場を貫きながら対話による解決を目指し,国際社会と東ティモール,インドネシア政府との間で仲介役をつとめた。東ティモール独立運動のスポークスマン役である J.ラモス=ホルタとともに 1996年,ノーベル平和賞を受賞した。

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