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ホイッスラー ホイッスラーWhistler, James(Abbott)McNeill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホイッスラー
Whistler, James(Abbott)McNeill

[生]1834.7.10/14. アメリカマサチューセッツ,ローエル
[没]1903.7.17. イギリス,ロンドン
アメリカの画家,版画家。幼時はロシアで過し,のちにアメリカへ渡った。 1855年パリに留学し C.グレールに師事。 59年ロンドンに定住,パリとロンドンで活躍した。初期の作品には G.クールベの影響がみられるが,日本の浮世絵に刺激されて独自の様式を確立。 D.ロセッティや E.ドガと親交をもち,70年代には『ノクターン』の連作を発表。暗い色調と日常性を無視した画風は J.ラスキンの酷評を受け,訴訟問題となったことは有名。 79~80年はベネチアで過したが再びロンドンに戻り,86年にはロイヤル・ソサエティ会長をつとめた。主要作品は『白い衣服の少女』 (1864,ロンドン,テート・ギャラリー) ,『母の肖像』 (72,オルセー美術館) ,エッチング『ベネチア風景』 (80) 。

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百科事典マイペディアの解説

ホイッスラー

米国の画家。マサチューセッツ州ローウェル生れ。ロシアのペテルブルグのアカデミーに学び,1855年パリに渡ってクールベマネドガらと交友,1859年以降ロンドンにもアトリエを構え,ロセッティ兄妹と知り合った。
→関連項目ファンタン・ラトゥール

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世界大百科事典 第2版の解説

ホイッスラー【James Abbott McNeill Whistler】

1834‐1903
19世紀後半のヨーロッパ美術界で活動したアメリカ人画家。マサチューセッツ州ローウェルLowell生れ。ウェストポイント陸軍士官学校を中退。1855年パリに行き(以後,没するまでヨーロッパですごす),クールベ,マネなどの作品に触れる。59年ロンドンに赴きラファエル前派の画家と交わり,刺激を受ける。64年に浮世絵の意匠をとり入れた作品を発表して以来,ジャポニスムによる仕事を展開。花火の夜景を描いた《黒と金のノクターン,落ちるロケット》(1875)を酷評したイギリスの指導的評論家ラスキンと法廷で争ったことは有名。

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大辞林 第三版の解説

ホイッスラー【James Abbott McNeill Whistler】

1834~1903) イギリスで活躍したアメリカの画家。印象主義や日本の浮世絵版画の影響を受け、色の諧調と律動を重視した非具象的な独自の画風を打ち立てた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホイッスラー
ほいっすらー
James Abbott McNeill Whistler
(1834―1903)

19世紀後半のロンドンとパリを中心に活動したアメリカ人画家。マサチューセッツ州ローウェルに生まれる。ロシアのペテルブルグで少年時代の一時期を過ごし、ウェストポイント陸軍士官学校を中退。1855年パリに行ってクールベ、マネなどの前衛的な美術に触れる。59年ロンドンに住んでラファエル前派の影響を消化しつつ「ハーモニー」「シンフォニー」の連作を描き始める。パリとの間を往復しながら64年にはジャポニスムによる作品を試み、日本の落款のような蝶(ちょう)のサインを使う。68年になると浮世絵の意匠を借用した『肌色(はだいろ)と緑のバリエーション=バルコニー』を制作。抽象に近い『黒と金色のノクターン=しだれ花火』を酷評した評論家ラスキンと77年に起こした法廷闘争は有名。勝訴したホイッスラーは破産したが、ベネチアで制作した銅版画連作は好評を得た。晩年はパリに住んだが、当時の美術界に与えた影響は大きい。[桑原住雄]
『トム・プリドー著、東野芳明監修『ホイッスラー』(1977・タイムライフブックス) ▽Denys Sutton James McNeill Whistler : Paintings, Etchings, Pastels & Watercolors (1966, Phaidon Press, London)』

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世界大百科事典内のホイッスラーの言及

【磁気圏プラズマ波動】より

…高温のプラズマで満たされた地球磁気圏では,アルベーン波などの電磁流体波,ホイッスラー波や静電プラズマ波など,さまざまなプラズマ特有の電磁波動が観測される。これらの波動の周波数は,ほぼ10-3Hzから106Hzまでの広い帯域にわたっている。…

※「ホイッスラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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