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ホウキギ

百科事典マイペディアの解説

ホウキギ

ユーラシア大陸原産のアカザ科の一年草。各地に野生化し栽植もされる。茎は高さ1m内外,多数分枝し,全体が球形となる。葉は互生し,倒披針形。8〜9月葉腋に花穂を出し,淡緑色の小さな花を多数つける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホウキギ
ほうきぎ / 箒木
[学]Kochia scoparia (L.) Schrad.

アカザ科の一年草。ホウキグサともいう。古名ハハキギ。中国原産。茎は直立して高さ約1メートルとなり、下部から著しく分枝し、枝は開出する。これで草箒(くさぼうき)をつくるのでホウキギの名がある。葉は互生し、倒披針(とうひしん)形または狭披針形で長さ2~4.5センチメートル、幅3~7センチメートル、基部はしだいに狭まり、3脈が目だち、両面に褐色の絹毛がある。雌雄同株。10~11月、葉腋(ようえき)に淡緑色で無柄の花を1~3個束生し、大きな円錐(えんすい)花序をつくる。花被(かひ)は扁球(へんきゅう)形の壺(つぼ)状で5裂し、裂片は三角形、果実期には、花被片の背部に各1個の水平な翼ができて星形となる。種子は扁平(へんぺい)な広卵形で、長さ1.5ミリメートル。[小林純子]

食用

若い葉は摘んでひたし物や和(あ)え物として食べ、種子を「とんぶり」とよび、食用にする。とんぶりの作り方は、果実を煮てから水に浸し、ざるにとって流水中で手でよくもみ、殻を除いて種子だけとする。種子は吸水して膨らみ、透明感がある淡緑白色で、「植物のキャビア」と例えられる。三杯酢などで味つけし、酒の肴(さかな)や納豆に混ぜる。とんぶりは秋田県などが特産地である。[星川清親]

文化史

種子を中国では地膚子(じふし)の名で、3~4世紀ころから薬にし、『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)集注』(500ころ)には利尿剤や強壮剤としての用途があげられている。日本では『延喜式(えんぎしき)』に雑薬として、武蔵(むさし)国と下総(しもうさ)国からの献上が記録されている。江戸時代には広く庭や畑で栽培され、生鮮野菜以外に、若葉を熱湯にくぐらせて乾燥保存もされた。[湯浅浩史]

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