デジタル大辞泉
「とんぶり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とんぶり
- 〘 副詞 〙 =どんぶり
- [初出の実例]「トブーリトブーリと岸を洗ふ浪の音は誠に淋しいもので、トンブリ投(やっ)て仕舞へば夫れっ切りの事で」(出典:落語・入れ髪(1890)〈三代目三遊亭円遊〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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トンブリ
《栄養と働き&調理のポイント》
外見がキャビアに似ていることから「畑のキャビア」とも呼ばれているトンブリは、ホウキグサの実です。かむとプチプチとした独特の食感があるので、「畑の数の子」ともいわれます。
ホウキグサはヨーロッパ原産で、ユーラシア大陸に広く分布するアカザ科の1年草です。ホウキに使われることから、この名があります。
わが国では秋田や山形、岩手で栽培されることが多く、9月に小さな果実を収穫して、乾燥貯蔵し、出荷のたびにゆでて果皮を除きます。
○栄養成分としての働き
トンブリに含まれるサポニンには血糖値の上昇を抑える効果があるといわれ、糖尿病の予防、改善に役立ちます。食物繊維も多く、本物のキャビアと異なり、コレステロールを含みません。
アルコールの吸収を抑えるので、悪酔いを防ぐ効果もあります。酒の肴(さかな)に最適です。
○漢方的な働き
生薬名を「地膚子(じふし)」といい、中国では約3000年前から使われているという、信頼性の高い漢方薬です。
漢方として使われる際の薬効は利尿作用、腎炎(じんえん)の予防、腹水(ふくすい)が原因の病気の治療に効果ありといわれています。
出典 小学館食の医学館について 情報
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とんぶり[果菜類]
東北地方、秋田県の地域ブランド。
主に大館市で生産されている。畑のキャビアや陸のカズノコなどと呼ばれるほうき草を加工したものが、とんぶり。直径1mm〜2mmの小さな緑色の実は、プツプツとした歯触りがある。味が淡白であるため、他の食材とあわせて食べるのが一般的。収穫された実は1週間ほど天日で乾燥させる。よく乾燥したとんぶりの実は、翌年の春まで加工されて各地へ出荷となる。秋田の伝統野菜。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
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とんぶり
ずぶしとも。ホウキギの実。かつては秋田,山形など一部の地域で食用とするにすぎなかったが,近年生産量が増大している。ふつう蒸して水にさらして皮を除き,ダイコンおろし,すったとろろ芋にあえる。緑褐色で形,味ともキャビアに似るといわれる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のとんぶりの言及
【山菜】より
…食べるのはやわらかい茎と根で,茎はゆでて浸し物,あえ物に,根は生のままとろろ状にすりおろし,みそ,しょうゆなどで調味して食べる。(7)とんぶり アカザ科の一年草[ホウキギ]の実。ホウキギは古名箒木(ははきぎ),ホウキグサともいい,葉や実を除いて草ぼうきをつくる。…
【ホウキギ(箒木)】より
…果実は宿存する花被に包まれ,中に1個の種子がある。種子は含油量が多く,秋田県ではとんぶりと呼ばれ,食用となる。種子にはサポニンが含まれる。…
※「とんぶり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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