トカゲ目ニシキヘビ科ボア亜科に属するヘビの総称。大型で,一部のものを除き腰帯と後肢の痕跡がある。前上顎には歯がない。無毒。ボアの仲間には最大体長 5m以上のボア Boa constrictor,体長 2m内外で巧みに木の枝に止るエメラルドボア B. canina,アミメニシキヘビ (ニシキヘビ亜科) とともに世界最大といわれるアナコンダなどの種が知られており,多くは中央・南アメリカに分布する。 (→ニシキヘビ )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
1 有鱗(ゆうりん)目ボア科の蛇。全長約4メートル。無毒。胴は太く、灰褐色に暗褐色の斑紋がある。卵胎生。熱帯アメリカに分布。同科にはアナコンダなども含まれ、主に熱帯に分布。
2 毛皮や羽毛で作った、女性用の柔らかい襟巻き。また、コートの裏や襟・袖口につけたり、敷布などに使う毛足の長い織物。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
浅水を水の壁が進んで行く形の波で、段波とも呼ばれる。ボアは2つの異なった水位を持つ水面をつなぐものであるが、必ず低水位側に伝播する。進行速度は 前・後面の深さに対応する長波速度よりも速く、一種の衝撃波である。ボアを挟んで体積・運動量は保存されるが、エネルギーは保存されず、強いボアでは波面 に砕波を伴う。弱いボアでは波の背面に幾つかの短波長の波を伴い、そのようなボアをアンド・ラー・ボアと呼ぶ。満ち潮に際して潮汐によって起こされるもの をタイダル・ボアと言う。 (永田)
出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報
ボア科ボア亜科Boinaeに含まれる無毒ヘビの総称で,ニシキヘビ類(ボア科)に近縁の一群。約8属25種が知られ,大部分が南北アメリカに分布するが,マダガスカルボア属Acrantophis2種とサンジニアボア属Sanzinia1種がマダガスカルに,パシフィックボア属Candoiaの3種がニューギニアと南太平洋の諸島に分布している。最大はアマゾン流域に分布するアナコンダEunectes murinus(イラスト)で,最大全長が9mを超える。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
〘名〙 (boa)
① ボア科の無毒のヘビ、ボアコンストリクターのこと。最大で全長三・六メートルぐらいで、ニシキヘビより小さい。背面は淡褐色の地に一五~二〇の暗褐色の横縞があり、側面では大形の斑の列をなす。南アメリカの熱帯森林に分布し、夜行性でネズミなどを捕食する。王蛇(おうじゃ)。
② 毛皮や羽毛などで作った細長い婦人用襟(えり)巻。また、コートなどの衿や裏、袖口などにつけたり、敷布などに用いる、毛皮やそれに似せた織物。
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉四「駝鳥の襟巻(ボーア)に似てゐるでせう」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報