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ボルドー液 ボルドーえきBordeaux mixture

翻訳|Bordeaux mixture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボルドー液
ボルドーえき
Bordeaux mixture

無機銅剤。フランスボルドー大学のピエール=マリ=アレクシス・ミヤルデによって見出された農薬で,ぶどうの露菌病,野菜,果樹の保護殺菌剤として繁用される。硫酸銅と生石灰の溶液を別々につくり,石灰乳液中に硫酸銅溶液を注入してつくられる。日本では硫酸銅 120匁(450g)を基準とし,生石灰はその半量,等量,倍量を加えて水 4斗(72l)に薄めたものを用い,それぞれ 4斗式,6斗式,8斗式と呼んだ。メートル法では水 1l に溶解する硫酸銅と生石灰のグラム数を用いて「4-4式ボルドー」のように呼ぶ。4-4式は 4斗式の石灰等量ボルドーに相当する。

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デジタル大辞泉の解説

ボルドー‐えき【ボルドー液】

硫酸銅の溶液と生石灰の溶液とを混合した果樹・野菜の殺菌剤。19世紀末にボルドー地方でブドウに初めて使用。

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百科事典マイペディアの解説

ボルドー液【ボルドーえき】

農業用殺菌剤の一種。フランスのボルドー地方にちなむ。ふつう石灰乳に硫酸銅水溶液を加えてつくる石灰ボルドー液をさす。散布液1l当りの硫酸銅グラム数と生石灰グラム数により,4-4式,6-3式ボルドー液などと呼ぶ。
→関連項目黒斑病殺菌剤べと病

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世界大百科事典 第2版の解説

ボルドーえき【ボルドー液】

果樹や野菜などの病害の防除に用いられる殺菌剤。一般に硫酸銅自身は殺菌力を有することが知られていたが,単独で用いると植物に薬害を生ずる欠点がある。しかし,硫酸銅に石灰と水を加えて用いると,薬害が著しく減少し,殺菌剤として用いることができる。1885年,フランスのボルドー地方で発生したブドウのべと病(露菌病)に本剤が有効であることが,フランスの植物学者ミラルデP.M.A.Millardetによって見いだされ,その土地の名にちなんでボルドー液と命名された。

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大辞林 第三版の解説

ボルドーえき【ボルドー液】

〔ボルドー地方で最初に使われたことから〕
石灰乳に硫酸銅溶液を加えた乳剤。植物に散布して殺菌剤とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボルドー液
ぼるどーえき
bordeaux mixture

硫酸銅と生石灰で自家調製する殺菌剤。多種類の病原菌に保護剤として有効であるが、治病的効果は期待できない。使用作物の種類によって硫酸銅と生石灰の使用量を変更するので、その組成の一般式はCuSO4・xCu(OH)2・yCa(OH)2・zH2Oで表される塩基性硫酸銅である。石灰乳の中へ硫酸銅水溶液を徐々に加えてアルカリ側で反応させないと、懸濁(けんだく)液の粒子が粗くなって殺菌効果を発揮しない。製法の巧拙により効力が変動する。1885年フランスのボルドー地方でブドウの盗難防止に硫酸銅と石灰の混合液を用いたところ、べと病の被害が少なくなったことから、ボルドー大学のミラルデPierre-Marie-Alexis Millardet(1838―1902)によって殺菌力が発見され、全世界に普及した。日本では1897年(明治30)茨城県牛久(うしく)のブドウ園で使われてから普及した。[村田道雄]

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世界大百科事典内のボルドー液の言及

【硫酸銅】より

…グリセリンに可溶。殺菌剤,ガラスの着色剤,材木の防腐に用いられ,石灰乳との混合物はボルドー液といい,ブドウのべと病予防に用いられる。これはCu2+のべと菌に対する強い殺菌力によるもので,このほかジャガイモ,トマト,バナナ等多くの作物に対し使用されている。…

※「ボルドー液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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