ポロック(Paul Jackson Pollock)(読み)ぽろっく(英語表記)Paul Jackson Pollock

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポロック(Paul Jackson Pollock)
ぽろっく
Paul Jackson Pollock
(1912―1956)

アメリカの画家。抽象表現主義の代表的作家として知られる。ワイオミング州コディに生まれる。1930年以降はニューヨークに住んで地方主義の画家トーマス・ハート・ベントンに師事し、壁画運動にも参加した。第二次世界大戦中にニューヨークに亡命したシュルレアリスト、とくにアンドレマッソンの影響を受け、オートマティスム(自動筆記法)の手法を発展させて、即興的に描く前衛的作風を確立した。インディアンの砂絵にヒントを得たその手法は、床の上に広げた大きなカンバスの上に、直接絵の具を垂らしたり飛び散らせたりして描く独特のもので、作者自身の身ぶりと行為の軌跡を刻々に画面に定着するところから「アクション・ペインティング」とよばれた。スケールの大きなその抽象絵画は、戦後のアメリカ美術を国際舞台に押し上げる先駆的な役割を果たした。56年8月11日、自動車事故のため死去。

[石崎浩一郎]

『東野芳明編『現代世界の美術21 ポロック』(1985・集英社)』『藤枝晃雄著『ジャクソン・ポロック』(1979・美術出版社)』

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