ポロツク(英語表記)Polotsk

改訂新版 世界大百科事典 「ポロツク」の意味・わかりやすい解説

ポロツク
Polotsk

ベラルーシ共和国北東部,ビテプスク州の都市。人口7万8700(1991)。ポルタ川が西ドビナ川に合流するところにあり,白ロシア最古の都市の一つ。すでに9世紀から古代スラブ人の公国の名前として知られ,バルト海のスカンジナビア人と東地中海のギリシア人の間の交易の中継基地として栄えた。13世紀からリトアニア領,16世紀からポーランドの支配に入ったが,1772年のポーランド分割でロシア領となった。〈ドルージバ友好)〉パイプラインによって供給される原油を輸出用に精製するため,ポロツクとその衛星都市であるノボポロツクには大規模な石油精製工場がつくられ,共和国の代表的な石油化学工業都市となっている。このほか付近から調達できる原料を用いた食品工業,ガラス繊維工業,建築資材工業も盛んである。都市の周囲には標高150m以下の低地が広がり,多数の湖沼がある。また,ソフィア大聖堂をはじめとする歴史的建築物がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポロツク」の意味・わかりやすい解説

ポロツク
Polotsk

ベラルーシ北部,ビテブスク州の都市。州都ビテブスクの西北西約 100km,西ドビナ川にのぞむ。建設資材,ガラス繊維,木材加工,醸造食品加工などの工業が立地。郷土博物館がある。 862年に記録に現れ,交易の中心地として栄えた町で,城壁跡,12世紀の大聖堂など,史跡も多い。人口7万 8700 (1991推計) 。

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