ポンチ(英語表記)punch

翻訳|punch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

加工時に用いる工具で,次の3種類がある。 (1) 鍛造加工 (自由鍛造) 時,素材を穴あけするのに用いる棒状またはハンマ状の工具。 (2) プレス作業の打抜きや絞り加工などで使用する上型 (おす型) のこと。 (3) けがき作業において,基準点 (ポンチマーク) を打つのに用いる短い棒状工具。先端は通常 80~90°の円錐形をなし,焼入れをしてある。

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デジタル大辞泉の解説

工作物に目印をつける道具。穴あけ加工をする箇所に打ち付けて、くぼみを作る。
ポンチ絵」の
ブランデーラム酒などに果汁や砂糖・香料を加えた飲み物。ポンスパンチ
Ponte de Romaから》厚手の編み地の一。表面は滑らかで伸縮性が少なく、カットソージャケットなどに向く。ポンチローマ

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世界大百科事典 第2版の解説

工具鋼でつくった棒状または板状の,押込みまたは切断用工具。塑性加工では,深絞りの雄型,穴あけ用の雄型,押込み変形における押込工具,また穴あけ鍛造用の雄型などをいう。罫書(けがき)工具のうちで,工作上の目印を打ったり,ドリルの中心をもみこむための点を打つのに用いる工具もポンチという。工具鋼製の丸棒または多角形の棒の一端を鋭くとがらせたもので,目打ち(プリックポンチ)は先端角度が60度で,位置決めの点を打つのに,また心立てポンチ(センターポンチ)は先端角度が90度で,目打ちで打った穴を広げるのに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

(1)けがき工具の一種。工具鋼でできた丸棒または多角形の棒の一端を鋭く研いだもの。目打ちは穴の中心やけがき線の交点に小さい点を打つのに使われ、目打ち点を大きくするのに心立ちポンチが使われる。

(2)雌型に対する雄型。板金加工で板素材を曲げるのに上型、下型あるいはポンチとダイスによる型曲げが行われるが、この場合、JIS(ジス)(日本工業規格)では雄型をさしてポンチと名づけている。

[志村宗昭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 「ポンチえ(━絵)」の略。
※江湖新聞‐慶応四年(1868)閏四月七日「西洋新聞紙中、ポンチといふものあり。是は鳥羽絵の風にて可笑き絵組を取認め、其中に寓意ありて」
[2] (Punch) こっけいなあやつり人形の見世物の主人公の名。
※婦系図(1907)〈泉鏡花〉前「成るべく操りのポンチたらざる態度を保って」
〘名〙 (punch) ブランデー、ラム酒などにレモン汁、砂糖、香料、ソーダ、卵などを加えて作った飲み物。パンチ。ポンス。ポンチ酒。「フルーツポンチ」
※東京日日新聞‐明治二〇年(1887)一月二九日「ポンチもシガレットも常よりは多くを費されたる」
〘名〙 (punch) 穴を打ち抜く工具。パンチ。

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