ポートアーサー(英語表記)Port Arthur

デジタル大辞泉 「ポートアーサー」の意味・読み・例文・類語

ポート‐アーサー(Port Arthur)

オーストラリア、タスマニア州南東部、タスマン半島の町。州都ホバートの南東約60キロメートルに位置する。かつて同国最大の流刑植民地があった場所で、1830年から1877年まで1万人以上が送り込まれた。ポートアーサー監獄跡には刑務所囚人が建てた教会が残っており、2010年に「オーストラリアの囚人遺跡群」の名称で世界遺産文化遺産)に登録された。
米国テキサス州南東部の都市。サビー湖西岸に位置する港湾都市で、運河によりメキシコ湾と通じる。20世紀初頭に北方スピンドルトップ油田が発見され、石油積出港として発展。現在は石油化学工業が盛ん。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポートアーサー」の意味・わかりやすい解説

ポートアーサー
Port Arthur

オーストラリアタスマニア州南東部,タスマン半島の南に位置するタスマン海入江。古い流刑植民地として著名で,1833~70年(特に 1834~53)にはオーストラリアの主要な流刑植民地であった。当時の建物一部が残っており,史跡となっている。2010年オーストラリアの囚人遺跡群として,ノーフォーク島キングストンとアーサーズベール歴史地区,フリマントル刑務所(→フリマントル)などとともに世界遺産の文化遺産に登録された。

ポートアーサー
Port Arthur

アメリカ合衆国,テキサス州南東部の都市。メキシコ湾の入江サビーヌ湖に面する工業都市で,運河により外洋と連絡する。 1840年まではオーロラと称され,不法に大量の奴隷をテキサスに送り込んだ港。 1901年付近のスピンドルトップで大規模な油田が発見され,アメリカ合衆国有数の石油工業都市,石油積出港に発展。今日では石油化学コンビナートを形成。ボーモント,オレンジとともに「黄金の三角形」と称される。人口5万 8724 (1990) 。

ポートアーサー

サンダーベイ」のページをご覧ください。

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