マスカット(その他表記)Muscat; Masqaṭ

デジタル大辞泉 「マスカット」の意味・読み・例文・類語

マスカット(muscat)

ブドウの一品種。実は大粒で緑色をし、香りがある。ヨーロッパの原産。 秋》
[類語]葡萄山葡萄巨峰デラウェア

マスカット(Masqat)

オマーン首都アラビア半島東部、オマーン湾に臨む港湾都市。古くからの海上貿易の要地で、ナツメヤシ真珠などを輸出。人口38万(1990)。

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精選版 日本国語大辞典 「マスカット」の意味・読み・例文・類語

マスカット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] muscat ) ブドウの代表的栽培品種。エジプト原産といわれ、主に温室で作る。果実は長大、黄青色の半透明で、甘く、芳香がある。果穂も大きく美しい。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「此の家のパーラでアレキサンドリヤのムスカットを賞翫しなければ」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座繁昌記)

マスカット

  1. ( Masquat ) オマーン国の首都。アラビア半島南東部、オマーン湾に臨む港湾都市。古くから東西貿易の要地。ナツメヤシ・真珠などを輸出。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マスカット」の意味・わかりやすい解説

マスカット
Muscat; Masqaṭ

アラビア半島南東部,オマーンの首都。オマーン湾に面する。マスカットの名称は,この国が 1970年までマスカットオマーン Muscat and Omanと呼ばれていたときにも使用されていた。険しい岩山が背後に迫る小半島上に位置する。1508年から 1650年までポルトガルが支配し,交易施設や海軍基地が置かれた。16世紀にポルトガルが築いた二つの要塞が町を見おろし,当時の城壁や城門がいまも残る。19世紀後半にはアラビア半島,イラン,インド,アフリカ東部を結ぶ中継貿易で繁栄し,町の独特な建物がアラブ,ポルトガル,ペルシア,インド,アフリカ,ヨーロッパの近代建築の影響を色濃く伝えている。スルタンの住むインド様式の王宮が海沿いに建つ。ペルシア湾を通る船舶の寄港地。郊外シーブに国際空港がある。人口 1万9891(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マスカット」の意味・わかりやすい解説

マスカット
ますかっと
Masqat

アラビア半島南東部、オマーンの首都。オマーン湾南岸に位置する港湾都市である。人口4万0856(1993センサス)、6万0100(2002推計)。天然の良港で、古代から海上貿易の中心として栄えてきた。16世紀初頭ポルトガル人が占領して、約150年にわたって支配した。18世紀中葉以降、現サイード王朝の首都となった。かつてはアラビア半島で最良の停泊地といわれたが、後背地に恵まれず、内陸との交通が不便なため、現在は近隣のマトラーに貿易、交通上の地位を譲っている。ペルシア湾の入口という戦略的地位を占め、アメリカ空軍がマスカット空港を使用している。港の背後のアハダル山の山麓(さんろく)では、ポルトガル人がもたらしたといわれるマスカット・ブドウが栽培されている。

[高橋和夫]

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百科事典マイペディア 「マスカット」の意味・わかりやすい解説

マスカット

オマーンの首都。オマーン湾岸最大の港湾都市で,天然の良港。16世紀のポルトガル領以降貿易の拠点として繁栄してきたが,現在その中心は隣接するマトラに移っている。現在もデーツ,乾魚,果実を輸出し,食糧,繊維を輸入している。77万5878人(2010)。
→関連項目オマーン

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飲み物がわかる辞典 「マスカット」の解説

マスカット【muscat】


ヨーロッパ各地で栽培される白ワイン用のぶどうの品種。フランスでは「ミュスカ」、イタリアでは「モスカート」、スペインで「モスカテル」という。数多くの亜種があり、日本で「マスカット」と呼ばれ、生食用に栽培されるのはその一つである「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。

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デジタル大辞泉プラス 「マスカット」の解説

マスカット

日本のポピュラー音楽。歌は男性J-POPデュオ、ゆず。作詞・作曲:北川悠仁。2018年発売。テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」のオープニング・テーマのひとつ。

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