マストドン(その他表記)mastodon

翻訳|mastodon

デジタル大辞泉 「マストドン」の意味・読み・例文・類語

マストドン(mastodon)

長鼻目化石象の一。新生代後半に世界各地に広く生息し、中新世中期から鮮新世にかけて繁栄した。体高1.8~3メートル。体には褐色の毛が生え、上あご・下あごともきばがある。
(Mastodon)簡易ブログの一。2016年にドイツの個人プログラマーが開発したSNSで、フリーソフトウエアとして利用できる。中心となるサーバーはなく、多数のサーバーで分散管理される。投稿される短文はトゥートとよばれ、500文字以内という制限がある。

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精選版 日本国語大辞典 「マストドン」の意味・読み・例文・類語

マストドン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] mastodon ) 新生代第三紀に生息していた長鼻目の化石獣。現在のゾウに似てそれよりはるかに大形で、全身が三〇センチメートルもある褐色の長毛でおおわれる。牙(きば)は長さ三メートルに達した。最終氷河期の終わりころに絶滅。〔動物進化論(1883)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「マストドン」の意味・わかりやすい解説

マストドン
mastodon

マンムト科に属する絶滅した長鼻類でゾウ型の哺乳類。マンムト科には中新世から更新世初期にユーラシア大陸に分布したジゴロフォドンZygolophodonと,鮮新世から現世にかけて北アメリカ大陸で繁栄したマンムトMammut(マストドンMastodon)の2属がおもなものとしてある。アメリカマストドンMammut americanusは肩の高さ2.7~3mと高く,頭は低くて長く,上顎に2~3mの長いきばをもち,体は30cmもある長い褐色の毛でおおわれ,低地の開けた針葉樹の多い森林地帯で生活していた。北アメリカでは9000年から1万2000年前の間に絶滅しているが,人類遺跡との関係は不明である。幅の広い臼歯には対になった乳房状の隆起が稜をつくっているのが特徴で,その形態からG.キュビエが,胸を意味するギリシア語のマストスと歯を意味するオドントスからこの名をつけた。しかし学名としてはそれ以前にJ.F.ブルーメンバハが命名したマンムトに先取権がある。この名はタタール語の〈大地に住むもの〉の意味のママントゥに由来する。広義にマストドンという場合は,現生のゾウのような一生歯性より古い,二生歯性のもの,つまり,第三紀に繁栄した多種多様の長鼻類を含むマストドン亜目Mastodontoideaのものを指す。この場合,現生のゾウのようなものをエレファス段階の長鼻類と呼び,それに対してこの二生歯性の長鼻類はマストドン段階のものとされる。頭が細長く,頭高が低く,胴長四肢は短く,上下の顎に短いきば状の切歯または下顎にへら状の切歯が発達する森林生活者の〈ゾウ〉のことである。
ゾウ
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百科事典マイペディア 「マストドン」の意味・わかりやすい解説

マストドン

化石ゾウのグループ漸新世前期に現れ,中新世後期から更新世まで栄えた。長顎マストドン類と短顎マストドン類とに分けられる。後者の代表例マムート・アメリカヌス(アメリカマストドン)は臼歯(きゅうし)に明瞭な横走稜があり,上顎には巨大な牙がある。大きさはインドゾウくらい。赤褐色の長い体毛におおわれ,木の葉を常食とし,約8000年前に絶滅した。
→関連項目ステゴドン

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知恵蔵mini 「マストドン」の解説

マストドン

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一つ。単一の企業が運営やサーバー管理を行う一般的なSNSと異なり、テーマの異なる「インスタンス」と呼ばれる個別の仮想サーバーを、各々の管理者が独自のルールで管理しているのが特徴で、分散型SNSとも呼ばれる。2016年に運営が始まった。利用者は関心のあるインスタンスにアカウントを作成して情報を発信したり、公開されているほかのインスタンスのメンバーと交流したりできるほか、自身で新しくインスタンスを立てることも可能である。2017〜18年頃から国内外で利用者が急増した一方、インターネット上での誹謗中傷などが社会問題化したことなどを受け、中傷に対処することに伴う負担の増加を嫌う運営者が配下のインスタンスを閉鎖するなどの動きも起きている。

(2020-5-29)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マストドン」の意味・わかりやすい解説

マストドン
mastodon

長鼻目マストドン科に属する絶滅ゾウの総称。新第三紀中新世から第四紀更新世まで生存。瘤状咬頭のある臼歯が特徴的で,第2大臼歯における咬頭の列の数によって分類される。汎世界的に分布し,日本でも岐阜県の中新統や仙台の鮮新統から産出している。

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世界大百科事典(旧版)内のマストドンの言及

【ゾウ(象)】より

…メリテリウムは他の長鼻類との系統関係はなく,独立のメリテリウム亜目をつくる。 今日のゾウにつながる先祖は,マストドン亜目の長鼻類の中に求められるが,メリテリウムと同じくファユームで発見されたパレオマストドンPalaeomastodonとフィオミアPhiomiaがその中でもっとも古く,3500万年前の漸新世前期のものである。マストドン亜目のものは,頭骨が低く,胴が長く,四肢が短いことで,長鼻類の他のグループであるデイノテリウム亜目やゾウ亜目のものと区別され,上下のあごの切歯は左右それぞれきば状の1本を除いては退化し,犬歯は失われ,吻はのびている。…

※「マストドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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