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ミルボー Mirbeau, Octave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミルボー
Mirbeau, Octave

[生]1850.2.16. カルバドス,トレビエール
[没]1917.2.16. パリ
フランスの小説家劇作家,ジャーナリスト。劇評,美術批評,政治論を新聞,雑誌に寄稿,反響を呼んだ。初め王党主義者であったが,のち最左翼に転じ,権力との抗争を使命とした。 1882年風刺雑誌『猫かぶり』 Les Grimacesを創刊。ブルジョア階級の偽善,人間の醜悪さをあばく小説『カルボリオの丘』 Le Calvaire (1886) ,『処刑の庭』 Le Jardin des supplices (99) ,『小間使いの日記』 Le Journal d'une femme de chambre (1900) のほか,劇作の方面でも『仕事は仕事』 Les Affaires sont les affaires (03) などで成功を収めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ミルボー【Octave Mirbeau】

1850‐1917
フランスの小説家,劇作家。戦闘的なジャーナリストとして出発。小説家としては写実主義,自然主義の系統に属し,《小間使の日記》(1900)は,田舎のブルジョア家庭の偽善を小間使の目を通して描くが,《処刑の庭》(1899)は,中国におけるさまざまな残虐な処刑の方法を詳細に描写し,その激烈さは幻想的でさえある。ほかに幻想的な小説として《神経衰弱患者の21日》(1901)があり,戯曲としては《事業は事業》(1903)が代表作である。

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大辞林 第三版の解説

ミルボー【Octave Mirbeau】

1848~1917) フランスの作家。ブルジョア社会を鋭く風刺批判した自然主義的な作品で知られる。小説「小間使いの日記」、戯曲「事業は事業」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミルボー
みるぼー
Octave Mirbeau
(1848―1917)

フランスの小説家、劇作家、ジャーナリスト。トレビエールの生まれ。『フィガロ紙』le Figaroの編集に加わり、劇評家としてもメーテルリンクの象徴主義演劇をみいだすなど功績がある。王党派とカトリック支持から左翼に転向、自然主義的手法で激しいブルジョア蔑視(べっし)や社会悪風刺の作品を残した。小説としては『苦難の丘(カルベール)』(1886)、『ジュール神父』(1888)、『責苦の庭』(1899)、『小間使いの日記』(1900)などがある。劇作では資本家と労働者の対決を描いた『悪(あ)しき指導者』(1897)、とくに、主人公イジドール・ルシャの人物像によって実業家の生彩あるカリカチュアを創造した『事業は事業』Les affaires sont les affaires(1903)は傑作で、今日でも上演される。[佐藤実枝]
『『小間使いの日記』上下(岡野馨・永井順訳・新潮文庫/山口年臣訳・角川文庫)』

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