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メガロン megaron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メガロン
megaron

建築用語。中央に炉をもつ主室とその前のポーチとから成る長方形の住居建築形式。その由来と成立については明らかでないが,中部および東ヨーロッパにはすでに青銅器時代から存在し,ギリシアではディミニにその最古の例がある。ミケーネ時代の城塞内においてはメガロンが王の居所の中心になっていた。またギリシアの住居の多くはメガロン形式で建てられ,初期のギリシア神殿ナオスもこの形式によっている。

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百科事典マイペディアの解説

メガロン

古代ギリシア,ミュケナイ時代の住居形式。長方形プランで,中央に炉の切ってある主室とこれに連なる玄関,および前庭が縦に並ぶ。のちのギリシア古典期の神殿建築の原型となった。
→関連項目トロイアミュケナイ文明

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世界大百科事典 第2版の解説

メガロン【megaron】

古代ギリシア,ことに先史時代の家屋の形式の一つ。叙事詩などでは広間,宮殿,神殿をも指すが,的確にいえば玄関(ポーチ),浅い前室(ときに欠く),炉のある広い主室が前後に続く長方形プランの家型。ミュケナイ時代に完成し,この時代の最も顕著な定型となった。その原型については西アジア説とヨーロッパ説があるが,決定しがたい。いずれにせよ,ギリシアの地において発達し確定したものである。初期段階のものは新石器時代テッサリアや初期・中期青銅器時代のギリシア本土にみられ,またトロイアでは第1市に現れ,第2市では前庭に面して堂々たる数棟があった。

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