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モクゲンジ Koelreuteria paniculata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モクゲンジ
Koelreuteria paniculata

ムクロジ科の落葉高木で,本州中部以西に自生しているが,中国,朝鮮半島原産地といわれる。高さ 10mぐらいとなり,葉は互生し,有柄の羽状または2回羽状複葉で 30cmぐらいになる。夏,枝の頂に 30cmほどの円錐花序をつけ,小型の黄色花を開く。花は横向きに開き,は5片,花弁は5枚であるが1枚は退化おしべ8本があり,基部に毛があって花弁より長く突き出ている。果実は3枚の果皮に包まれ,径 5mmぐらいの3個の黒い種子がある。種子で数珠をつくり,また墓地寺院境内に植える。

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百科事典マイペディアの解説

モクゲンジ

ムクロジ科の落葉高木。寺院の境内に植えられ,福井県〜山口県の沿海地に見られるが,本来の自生かどうかは不明。葉は互生し,奇数羽状複葉で,小葉は7〜17枚,卵形で羽状に裂ける。

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世界大百科事典 第2版の解説

モクゲンジ【goldenrain tree】

中国中部から朝鮮にかけて分布するムクロジ科の落葉高木。中国では墓地に,日本ではしばしば寺院境内などに植えられ,また福井県~山口県の日本海側海岸近くに野生状態で見いだされるが,真の自生かどうかは疑問がある。高さ約10mになり,葉は7~15枚の小葉からなり,長さ20~40cmの羽状または2回羽状複葉で互生する。小葉は長さ4~10cmで,ふちに欠刻様重鋸歯があり,ときに下部は羽状に分裂する。花は径約1cm,黄色の両性花で,7月ころ,直立した大形の円錐花序に多数が咲く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モクゲンジ
もくげんじ
[学]Koelreuteria paniculata Laxm.

ムクロジ科の落葉高木。オオモクゲンジともいう。高さ約10メートルに達する。葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は卵形で先はとがり、不ぞろいの深く切れ込む鋸歯(きょし)がある。夏、枝先に円錐(えんすい)花序をつくり、小さな黄色花を多数開く。萼片(がくへん)は5枚で大きさは不等、花弁は4枚、雄しべは8本、雌しべは1本。(さくか)は三角状卵形で長さ4~5センチメートル、果皮は薄く3片に裂け、球形で径約7ミリメートルの黒色で堅い種子を出す。日本の一部の地域に野生するが、多くは栽培されたものが逸出したと考えられる。朝鮮半島、中国北部および東北部に分布する。名は、ムクロジ(ムクロジ科の別植物)の中国名である木患子を誤ってモクゲンジにあてたため、木患子の日本語読みであるモクゲンジになったという。種子を数珠(じゅず)に使用する。[古澤潔夫]

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世界大百科事典内のモクゲンジの言及

【ボダイジュ(菩提樹)】より

…しかしインドボダイジュは熱帯植物で,仏教の伝来した中国では育たない。なおムクロジ科の落葉高木モクゲンジのように念珠を作るのに使用される植物も,菩提樹と呼ばれることもある。【堀田 満】
[インドボダイジュ]
 インドボダイジュはサンスクリット語でアシュバッタAśvatthaあるいはピッパラPippalaと呼ばれ,漢訳仏典ではそれぞれ阿説他(あせつた),畢鉢羅(ひはつら)と音写される。…

※「モクゲンジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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