改訂新版 世界大百科事典 「ライデン大学」の意味・わかりやすい解説
ライデン大学 (ライデンだいがく)
Rijksuniversiteit van Leiden
オランダのライデンにある同国最古の総合大学。1575年創設。オランダ独立戦争(八十年戦争)下,1574年ライデン市は飢餓にさらされながらスペイン軍の長期にわたる包囲と攻撃に耐え,オラニエ公ウィレムの救援により解放された。ウィレムは市民の英雄的な抵抗を賞賛して大学の創設を許可した。大学はカルバン派神学の中心として多くの外国人学生を引きつけ,17~18世紀に人文,天文学,解剖学,植物学,物理学,化学などの部門をもつヨーロッパ有数の大学になった。大学本館のほか,諸学部の建物,200万冊を収蔵する新築の図書館,天文台,植物園および標本館,大学病院,自然科学の諸研究所,古代史博物館,地学・鉱物研究所などが市内に散在している。学生数1万5500(1996)。なお同大学には,日本学・韓国学センターがある。
執筆者:栗原 福也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報