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ラーゲルクビスト Pär Lagerkvist

百科事典マイペディアの解説

ラーゲルクビスト

スウェーデンの詩人,劇作家,小説家。人生の空虚と混沌(こんとん)に苦悶(くもん)しながら,人間肯定の文学を書いた。初期の自伝小説《真実の客となる》に次いで詩集《心の歌》,短編集《闘う魂》などがあり,ナチスが台頭すると,小説《刑吏》(1933年)でこれを非難した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラーゲルクビスト【Pär Lagerkvist】

1891‐1974
スウェーデンの作家。ウプサラ大学卒業後,パリに遊び,フランス近代美術の影響の下に処女詩集《モティーフ》(1914)を発表。第1次大戦後は夢幻劇風の一幕物を書き,1920‐30年の10年間は,南フランス滞在,オリエント旅行で過ごす。その間《永遠の微笑》(1920),《不吉な物語》(1924),自伝的小説《真実の客となる》(1925)などの中・短編を発表。短編《刑吏》(1933)はナチス批判の作品。第2次大戦後発表の《バラバ》(1950)は1951年度ノーベル文学賞受賞の対象となった。

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大辞林 第三版の解説

ラーゲルクビスト【Pär Lagerkvist】

1891~1974) スウェーデンの詩人・小説家。表現主義的作風を示し、求道的立場を貫いた。代表作「バラバ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラーゲルクビスト
らーげるくびすと
Pr Lagerkvist
(1891―1974)

スウェーデンの作家。1912年ウプサラ大学卒業後、パリに遊びフランス近代美術の影響を受け、処女詩集『モチーフ』(1914)を発表。第一次世界大戦後は夢幻的一幕物戯曲を書く。1920~1930年は南フランス滞在、オリエント旅行で過ごし、『永遠の微笑』(1920)、『不吉な物語』(1924)、自伝小説『真実の客となる』(1925)などの中・短編で神と人間のテーマを追究する。詩集『営火のもとに』(1932)、ナチス批判の短編『刑吏』(1933)、第二次世界大戦後の『バラバ』(1950)などの著作活動により1951年ノーベル文学賞を受賞する。その後は、詩集『夜の国』(1953)、中編『巫女(みこ)』(1956)、『アハスベルスの死』(1960)、『海上巡礼』(1962)、『聖地』(1964)と続く。これらの作品は、善と悪、神性と人性の二元的対立を一貫して追究。その結果手にする真実は実は空(くう)であり、さらに永遠の巡礼が続くという構成をとる。『永遠の微笑』以来変わらぬ彼の作家的姿勢で、つねに問題の提起に終わる。「問いかけの作家」と評されるゆえんであろう。作品の舞台設定は、初期キリスト教信仰への深い関心を示す。なお彼には、北欧作家に伝統的な長編の大作はない。[田中三千夫]
『尾崎義訳『バラバ』(岩波文庫)』

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