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リビング・シアター Living Theatre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リビング・シアター
Living Theatre

アメリカの劇団。 1947年ジュリアン・ベックとジュディス・マリーナ夫妻によってニューヨークで結成された。 J.ゲルバーの『コネクション』 (1959) などを上演,ブレヒトアルトーの理論に基づき,芸術と政治の一致を目指した斬新な舞台づくりで,1960年代オフ・オフ・ブロードウェー演劇運動の先駆となった。 64年からはヨーロッパを巡演,68年には集団創作による儀式的な作品『パラダイス・ナウ』 Paradise Nowを上演して話題をまいた。 70年代以降は政治的な立場をさらに強め,貧しい社会に入り込んで演劇活動を展開したが,80年代に入ってニューヨークに本拠をおき,85年のベックの死後も活動を続けている。

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百科事典マイペディアの解説

リビング・シアター

1947年米国で創設された劇団。演出家,俳優のジュリアン・ベックとその妻ジュディス・マリーナを中心に結成,ニューヨークで活動した。麻薬患者を扱ったゲルバーの《コネクション》などを前衛的な手法で上演し,次第に先鋭なアナーキズム的立場を鮮明にした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リビング・シアター
りびんぐしあたー
Living Theatre

アメリカの前衛実験劇団。1947年、画家のジュリアン・ベック、女優のジュディス・マリナ夫妻によって設立された。初期は詩的作品をおもに上演したが、しだいに政治性を強め、グロトフスキの「残酷演劇」の方法論にのっとった観客参加の演劇を目ざした。ゲルバーの『コネクション』(1959)はその代表作で、60年代オフ・オフ・ブロードウェーの先駆けとなった。税金不払い問題を契機に63年以後5年間ヨーロッパを放浪したが、その間も集団創作劇『パラダイス・ナウ』(1968)など、平和主義アナキズムに徹した問題作を発表、欧米演劇界に刺激を与え続けた。70年に分裂し、以後目だった活動は少なくなった。[一ノ瀬和夫]

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