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リャノ

百科事典マイペディアの解説

リャノ

南米北部,ベネズエラとコロンビアにまたがる大草原。オリノコ川と多数の支流の流域にひろがる広大な低地。リャノスとも。スペイン語で平原の意。熱帯サバンナ気候区に属し,乾季には一面の枯野になるが,雨季には草原となり,河川が氾濫(はんらん)する。
→関連項目サバンナサン・クリストバル(ベネズエラ)パエスボリーバル

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世界大百科事典 第2版の解説

リャノ【llanos】

南アメリカ北部,ベネズエラとコロンビアにまたがる大草原。リャノスともいう。面積約58万3000km2。オリノコ川と多数の支流の流域にひろがる広大な低地で,西部・北部はアンデス山系,南東部はギアナ高地と接する。南西部はパルダオス台地を経てアマゾン低地に続く。低いメーサ,灌木林,ヤシなどが点在するが,ゆるやかな起伏をもち,サバンナ型の植生を呈する。標高はせいぜい300m程度と低平。北東貿易風の影響を強く受け,雨季と乾季が著しい対照を示す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リャノ
りゃの
Llano

南アメリカ北部、オリノコ川流域の灌木(かんぼく)混じりの草原およびその分布地域をさす。リャノスともいう。ベネズエラからコロンビア東部に広がるオリノコ平野のうち、森林に覆われた上流域(南緯4~5度以南)と河口のデルタ地域を除く約38万平方キロメートルがこれにあたる。年中高温で雨期(5~10月)と乾期の明確なサバンナ気候下にある。ベネズエラの海岸山脈、メリダ山脈、コロンビアのコルディエラ・オリエンタル山脈と続くアンデス山系とギアナ高地との間に生じた沈降帯で、地下には石油を含んだ中生代から新生代第三紀の地層が厚く堆積(たいせき)しており、オリノコ油田を形成している。リャノは標高100メートルの等高線を目安に低位リャノと高位リャノに分けられる。低位リャノは雨期に冠水する低地で、西部で広く、東部ではオリノコ川沿いの狭い地帯に限られる。高位リャノは、メリダ山麓(さんろく)の肥沃(ひよく)な扇状地性の地帯、海岸山脈南方の丘陵地帯、その東方、油田の中心地エル・ティグレ周辺の低い台地の地帯などからなる。リャノ全般は、肉牛の飼育を主とする粗放的牧畜地域であるが、メリダ山麓や海岸山脈南方の高位リャノでは、灌漑(かんがい)により米、ワタ、ゴマ、タバコ、トウモロコシなどを栽培する近代農業が営まれている。[松本栄次]

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世界大百科事典内のリャノの言及

【ベネズエラ】より

…スペイン語では〈ベネスエラ〉と発音する。
【自然,地誌】
 地理的には,ベネズエラ高地,マラカイボ低地,リャノ,ギアナ高地の4地域に区分される。(1)ベネズエラ高地はアンデス山脈の北端を形成する一支脈で,さらに四つの地域に細分される。…

※「リャノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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