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ルイス・デ・アラルコン Ruiz de Alarcón y Mendoza, Juan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルイス・デ・アラルコン
Ruiz de Alarcón y Mendoza, Juan

[生]1581. タスコ
[没]1639.8.4. マドリード
メキシコ生れのスペイン劇作家。背骨の奇形であったため,同時代の作家たちから容赦のない嘲笑を浴びせられた。筋の変化とアクションを第1とする当時の大衆の好みには合わなかったが,上層階級の悪弊や腐敗を鋭くつく風刺の精神が現代の社会派劇作家の高い評価を受けている。代表作『壁に耳あり』 Las paredes oyen (1628) ,『疑わしい真実』 La verdad sospechosa (28) 。

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百科事典マイペディアの解説

ルイス・デ・アラルコン

スペインの劇作家。メキシコ生れ。彼の戯曲には,当時の社会や貴族階級を痛烈に諷刺する傾向が見られるが,それは彼が生来せむしで,人びとの嘲笑の的になっていたが故である,との説明もなされている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルイス・デ・アラルコン
るいすであらるこん
Juan Ruiz de Alarcn y Mendoza
(1581?―1639)

スペインの劇作家。メキシコで生まれ、1600年にスペインに渡る。サラマンカ大学で法律を学び、08年までセビーリャで弁護士修業をして生国に帰る。3年後マドリードに戻って文筆活動に入り、1614年からは官職にもつき、同地で生涯を終えた。名家の出身だが、身体的な障害のため、作家仲間たちから嘲笑(ちょうしょう)の的にされながら屈することなく、基本的にはロペ・デ・ベガの路線を踏襲しつつも独自の境地を開いて、20編余りの異色作を残した。二部作の報復劇『セゴビアの機(はた)織り』や、『才知と幸運』ほか幾編かの葛藤(かっとう)劇もあるが、彼の本領は倫理性、心理洞察、社会批判の精神が顕著な性格劇にある。代表作は、自分の仕掛けた罠(わな)にはまる男を描いた『疑わしい真実』で、コルネイユ作『嘘(うそ)つき男』の素材となった。さらに、噂話(うわさばなし)や陰口を戒めた『壁に耳あり』、確固たる意志をもって冷静に人生の艱難(かんなん)を耐え忍ぶ男を礼賛した『世の情け』、恋の移ろいやすさを批判した『心変り』などの秀作がある。[菅 愛子]
『会田由訳『疑わしい真実』(『世界文学大系14 古典劇集』所収・1961・筑摩書房)』

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