旺文社世界史事典 三訂版 の解説
ルクセンブルク(大公国)
ルクセンブルク(たいこうこく)
Luxemburg
963年アルデンヌ−カロリング家のジークフリート伯が皇帝よりルクセンブルク(“小さな城”の意)を受封して建国。その後,14世紀初めからベーメン王を兼ねたルクセンブルク家は当地・当家出身の神聖ローマ皇帝カール4世のとき,1354年から公国となる。15世紀以後,ブルゴーニュ・ハプスブルク・フランス・スペイン・オーストリアなどに支配され,1815年ウィーン会議で大公国としてドイツ連邦の構成国となる一方,オランダと同君連合を結成。1839年西部をベルギーに割譲し,ほぼ現在の領土となる(これを独立年としている)。1867年永世中立国を宣言し,1890年オランダから分離して現状となる。第一次・第二次両世界大戦ではドイツ軍に占領された。戦後は1948年に永世中立を廃棄して北大西洋条約機構(NATO)に加盟,ベルギー・オランダとともにベネルクスを形成し,ヨーロッパ経済共同体(EEC)・ヨーロッパ共同体(EC)の原加盟国を構成。
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