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ロケット推進剤 ロケットすいしんざい

百科事典マイペディアの解説

ロケット推進剤【ロケットすいしんざい】

プロペラント,推薬とも。普通は化学系推進剤をさす。燃料の燃焼によって化学エネルギーを熱エネルギーに変え,これを燃焼によって生じたガスに伝えて運動エネルギーをもたせ,その噴出によって動力を得る。ロケット推進剤は,エネルギー源であると同時に運動エネルギー媒体であること,また燃焼に必要な酸素を酸化剤の形で推進剤自身が保有することが特色である。液体推進剤と固体推進剤とに大別される。前者は燃料と酸化剤を分離してタンクに貯蔵し,両者を一定の割合で燃焼室に送り込む。燃料としてはケロシン,アンモニア,ヒドラジン,液体水素など,酸化剤としては液体酸素,硝酸,過酸化水素などが使用される。固体推進剤には分子中に酸素と燃料要素を含むダブルベース推進剤と,燃料と酸化剤を混和したコンポジット推進剤とがある。ともに棒状に成形されるが,推力が燃焼面積に関係するので,終始一様な燃焼を行わせるため,中心に星形の穴をあけるなどの方法がとられる。
→関連項目燃料フリーラジカル推進剤ロケット(工学)

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世界大百科事典 第2版の解説

ロケットすいしんざい【ロケット推進剤 rocket propellant】

ロケット推進において反動としての推力を得るために噴射される物質。いわゆる液体ロケットや固体ロケット(化学ロケットと総称する)では,推進剤は燃焼反応を通じて熱エネルギーを発生し噴射のエネルギー源ともなる。そのような可燃性化学物質あるいはその組合せである化学ロケット用推進剤を単に推薬ともいう。ここでは化学ロケットの推進剤について述べ,原子力ロケット,光子ロケット,電気ロケットの推進材についてはそれぞれの項目を参照されたい。

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