コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ロシア料理 ロシアりょうり

3件 の用語解説(ロシア料理の意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

ロシア料理【ロシアりょうり】

ロシアでは古くからライムギで作った酸味のある黒パンが常食とされていた。これにカーシャコムギやオートムギ,ソバなどで作るかゆ)と,キャベツ入りのスープ,さらにクワス(ライムギと麦芽を発酵させた酸味のある飲物)を加えたものが,長年にわたってロシアの基本的な食事であった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ロシアりょうり【ロシア料理】

古くからロシア人食べ物として知られたのは,ライ麦からつくる黒パン,各種の穀物の粥(カーシャ),デンプンを用いるゼリー状のキセーリなどで,これらは12世紀以降の年代記などにあらわれる。飲物としては麦芽を発酵させてつくるクワス,蜜酒,ビールが愛好され,ややおくれてウォッカがこれに加わった。各種の獣肉,鳥,魚も早くから食されたが,チョウザメの卵であるキャビアが本格的にロシア料理に取り入れられたのは,16世紀後半にカスピ海に注ぐボルガ川の下流がロシアの領土に組み入れられてからである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロシア料理
ろしありょうり

ロシア料理とは、9世紀のロシア建国から帝政ロシア時代、1917年の革命後のソ連邦時代を経て現在まで、ロシア人の間ではぐくまれてきた伝統の料理である。ロシア人がもっとも多く住むのはモスクワなどの大都市、酷寒のシベリアから温暖なボルガ川流域地帯までを包含するロシア連邦であり、この地域の料理を主体とするが、近隣の旧ソ連諸国、すなわちウクライナベラルーシモルドババルト三国コーカサス中央アジアの国々の個性ある独特の民族料理を含めて考えることもある。
 伝統のロシア料理は昔の皇帝、貴族ら特権階級の絢爛(けんらん)豪華なものから、庶民の質素で単調なものまであるが、なんといってもロシア農民の日常の食べ物が中心である。帝政のころ、外国との文化交流によりフランス料理などの流行したこともあったが、ついに変わらなかったのは、ロシア人のロシア料理への愛着心であった。そこによそ者の踏み込む余地はなく、革命でさえ料理を変えることはついにできなかった。昔の食物はカーシャ(ソバの粥(かゆ))、シチー(キャベツ入りスープ)、クワース(ライ麦製飲料)、ライ麦粉の黒パンに尽きる。チェーホフの『曠野(こうや)』では、昼食に大鍋(なべ)の中に川エビ、小魚を放り込んで黍(きび)、塩を加えたカーシャが登場する。
 ロシア料理は、実質的、栄養的、素朴さが特徴。味は酸味があり淡白で、日本人にも親しめる。材料の野菜、果物は北方に乏しく、南方は豊富。南方を除いては生野菜は少なく、キャベツ、タマネギ、ジャガイモ、ビート、キュウリの貯蔵(酢漬け、塩漬け)に比重が重い。肉は羊肉は南方、ほかはウシ、ブタ、ウマ、トナカイ、シカ、野鳥、ニワトリなど。トマトとスメタナ(サワークリーム)で煮たベフ(ビーフ)・ストロガノフ、キエフ風鶏肉のカツレツ、ジョージア(グルジア)のシャシリク(羊肉の串(くし)焼き)などの名物料理がある。魚はニシン、タラ、チョウザメをよく使い、酢漬け、塩漬け、薫製にすることが多い。乳製品は豊富で良質、スメタナ、トボーログ(カテージチーズ)、ケフィール(サワーミルク)などは料理にも利用される。ザクースカ(前菜)にキャビアは有名で、シチー、ボルシチ、サリャンカなどのスープ、ピロシキそのほか無数の粉料理は、まさにそれがロシア料理といいたい。風土上、キノコの多種多様さはみごとで、その料理も多い。
 甘味ではワレーニエ(果物のシロップ煮)、キセーリ(果物などのババロア)、ペチェーニエ(焼き菓子)などが知られ、飲物ではウォツカ(火酒)が有名である。ウォツカは無色透明の蒸留酒で、その味とロシア料理とは実にぴったりの感がある。ジョージア、アルメニア、カフカスでは、ワインやコニャックをつくっている。[長屋美代・小阪ひろみ]
『『朝日百科 世界の食べもの4 ヨーロッパ中・北・東部・ロシア・ギリシア』(1984・朝日新聞社) ▽原卓也監修『世界の歴史と文化 ロシア』(1994・新潮社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のロシア料理の言及

【西洋料理】より

…夏が短くて野菜に恵まれないため,野菜料理も種類が少なく,長い冬の間は,野菜やキノコの塩漬,酢漬,ハム,ソーセージなどの保存食品がおおいに利用される。体の温まるどちらかといえば重い料理が多く,ドイツやロシア料理と共通する点が認められる。ハンガリー料理は,料理用の油脂としてバターや植物油でなくラードを用いる点,パプリカやサワークリームを多用する点などに特色がある。…

※「ロシア料理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ロシア料理の関連キーワードアカイア人ヘレネスロシア語嗟来の食食用食べ物食べ物屋白系ロシア人食出ブス

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ロシア料理の関連情報