ワタスゲ(綿萱)(読み)ワタスゲ(英語表記)Eriophorum vaginatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワタスゲ(綿萱)」の意味・わかりやすい解説

ワタスゲ(綿萱)
ワタスゲ
Eriophorum vaginatum

カヤツリグサ科多年草北半球冷温帯に広く分布し,日本では本州中部以北の湿原にしばしば群生する。大きな株をつくり,茎は円柱状,高さ 40cmに達する。葉は線形で,茎の下部から上向きに出る。夏に,1花穂を出し多数の花をつける。子房の下に白くて長いひげ状の毛があり,花後に伸長して綿のようになる。サギスゲによく似ていて混同されるが,サギスゲは地下茎が長くはい,花穂 (小穂) も多数出る点で区別できる。

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