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三七全伝南柯夢 さんしちぜんでんなんかのゆめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三七全伝南柯夢
さんしちぜんでんなんかのゆめ

江戸時代後期の読本滝沢馬琴作。葛飾北斎画。6巻7冊。文化5 (1808) 年刊。早くから祭文や歌舞伎に取上げられて有名な美濃屋三勝と赤根屋半七の情死事件を素材に,唐の『南柯記』の趣向などを取入れた小説。時代は永正年間 (1504~21) ,舞台は奈良の領主続井順昭の家中に設定されている。馬琴は,読本創作上の思想として堅持していた勧善懲悪の意を寓するため,三勝半七の情死という実説を改変し,三勝の生母敷浪と半七の父半六が悔恨の自殺をとげる結末とした。

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デジタル大辞泉の解説

さんしちぜんでんなんかのゆめ【三七全伝南柯夢】

読本。6巻。曲亭馬琴作、葛飾北斎画。文化5年(1808)刊。三勝(さんかつ)・半七の情話をもとに唐の小説「南柯記」などを取り入れ、室町時代末の武士の世界に移して勧善懲悪を盛り込んだ伝奇小説

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世界大百科事典 第2版の解説

さんしちぜんでんなんかのゆめ【三七全伝南柯夢】

読本。曲亭馬琴作,葛飾北斎画。1808年(文化5)刊。父半六の出世欲のために幼い日からの婚約者おさんとの仲をさかれ,家老蟻松家の娘園花を妻とした青年武士赤根半七が,義と節操に生き,園花とはついに肌を合わさず,後に笠屋三勝(さんかつ)と名のって舞姫となっていたおさんと結ばれるという物語。2人は親への孝をはたせず,自決を決意して千日寺に赴くが,そこにはすべての因果のもつれを懺悔した半七の父半六と,おさんの実母で蟻松家夫人の敷波が自裁していた。

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大辞林 第三版の解説

さんしちぜんでんなんかのゆめ【三七全伝南柯夢】

読本。六巻。滝沢馬琴作、葛飾北斎画。1808年刊。三勝・半七の情話を武家の社会に移して、勧善懲悪を盛り込んだもの。「南柯記」など中国の小説の趣向をも取り入れている。

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