デジタル大辞泉 「三瓶温泉」の意味・読み・例文・類語 さんべ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【三瓶温泉】 島根県中部、三瓶山南麓の温泉。泉質は塩化物泉。旧称、志学しがく温泉。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「三瓶温泉」の解説 三瓶温泉さんべおんせん 島根県:大田市志学村三瓶温泉[現在地名]大田市三瓶町志学三瓶山の南麓、字湯(ゆ)ノ谷(たに)から湧出し、古くから志学(しがく)温泉と称していた。天明年間(一七八一―八九)に発見され、川合(かわい)村の古田嘉右衛門が志学村から借受けて泉源地付近で温泉宿を経営していた(明治二二年「志学温泉関係人名規約簿写」松尾家文書)。慶応年間(一八六五―六八)に志学村の財政が逼迫したため、川合村の豪農岩谷家へ温泉を売却した(「岩谷九十老正伝」県立図書館蔵)。明治一〇年(一八七七)志学村梶谷啓次郎は村の再興のため有志と図って岩谷家に懇請し、廉価での買戻しに成功した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「三瓶温泉」の意味・わかりやすい解説 三瓶温泉さんべおんせん 島根県中央部、大田(おおだ)市三瓶町志学(しがく)にある温泉。三瓶山の南斜面中腹に位置し、泉源は5か所にある。寛政(かんせい)年間(1789~1801)の記録に「四岳の湯谷温泉」とある。低温で泉量も少ない温泉であったが、1872年(明治5)の浜田地震で泉温が上昇した。志学温泉と呼称される湯治場であったが、1959年(昭和34)国民保養温泉地に指定され、三瓶温泉と改称した。泉質は塩化物泉。近年観光地化が進んでいる。国民宿舎があり、ハイキングの基地としても利用されている。JR山陰本線大田市駅からバスの便がある。[野本晃史][参照項目] | 大田(市) | 三瓶山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三瓶温泉」の意味・わかりやすい解説 三瓶温泉さんべおんせん 旧称は志学温泉。島根県中部,大田市の三瓶山南麓に湧出する温泉。食塩泉で,泉温は 39~44℃。神経痛,リウマチなどに効能。かつては周辺農村の湯治客用の温泉であったが,大田市へ合併後積極的な開発が進み,観光施設が整備された。三瓶山への登山基地で,スキー場としても有名。国民保養温泉地に指定。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報