上毛(読み)うわげ

精選版 日本国語大辞典 「上毛」の意味・読み・例文・類語

うわ‐げ うは‥【上毛】

〘名〙
① 鳥やけものの毛の、表面の方の毛。また、表面の方の羽。
※後撰(951‐953頃)冬・四六〇「冬の池の鴨のうはげに置く霜のきえて物思ふ頃にもある哉〈よみ人しらず〉」
② 筆の穂の芯(しん)を巻いた紙の周囲に化粧として用いる毛。
※万金産業袋(1732)一「筆は真まきとて、中の紙にて巻たる心毛にて、〈略〉上毛は畢竟(ひっきょう)化粧也」

じょうもう ジャウモウ【上毛】

(「かみつけの(上毛野)」の略) 上野国群馬県)をいう。

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デジタル大辞泉 「上毛」の意味・読み・例文・類語

じょう‐もう〔ジヤウ‐〕【上毛】

上毛野かみつけの」の略称上野こうずけ国の地域

うわ‐げ〔うは‐〕【上毛】

鳥・獣の毛や羽で表面にあるもの。
毛筆の毛で外側にあるもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「上毛」の意味・わかりやすい解説

上毛[町] (こうげ)

福岡県東部,築上郡の町。2005年10月新吉富(しんよしとみ)村と大平(たいへい)村が合体して成立した。人口7852(2010)。

上毛町北部の旧村。築上郡所属。人口4106(2000)。西は佐井川を経て豊前市,東は山国川を境に大分県中津市に接する。中津平野中央部にあり,耶馬渓溶岩台地北東麓にかけて複合扇状地が連なる。山国川,友枝川沿いには縄文~弥生時代の住居跡をはじめ多数の遺跡が存在する。瀬戸内式気候で雨が少なくしばしば干害を受けるため,矢方池はじめ多数の溜池がある。農業では米麦作のほか野菜栽培も盛んで,おもに北九州市へ出荷する。苅田町への自動車関連工場の進出により,工業従事者が農業を上回る。

上毛町中南部の旧村。築上郡所属。人口4190(2000)。東は山国川を境に大分県に接する。北部は中津平野中央にあたり,中部から南部にかけては雁股山,大平山など耶馬渓溶岩台地の北部にあたる山地が占める。主産業は農林業で,米,麦のほか木材,果樹,茶,タバコなどを産する。近年はシイタケ栽培も盛ん。唐原(とうばる)付近には穴ヶ葉山古墳(史)をはじめ250余の古墳群があり,北部の土佐井(つちさい)には友枝瓦窯跡(史)が残る。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上毛」の意味・わかりやすい解説

上毛
じょうもう

上野国」のページをご覧ください。

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