上里(町)(読み)かみさと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「上里(町)」の意味・わかりやすい解説

上里(町)
かみさと

埼玉県北西端、児玉郡(こだまぐん)にある町。1971年(昭和46)町制施行。神流川(かんながわ)と烏川(からすがわ)の合流点付近に位置し、川沿いの北部と西部沖積低地、南部は洪積台地の古い扇状地をなす。中央をJR高崎線と国道17号が通じ、関越(かんえつ)自動車道が通過、また南部を国道254号線が通ずる。かつては養蚕が盛んであったが、最近ではハクサイ、ネギ、キュウリなどの野菜を中心に、果樹酪農など多角経営が行われている。武田信玄(しんげん)夫人陽雲(よううん)院ゆかりの陽雲寺には、県指定文化財である銅鐘がある。面積29.18平方キロメートル、人口3万0343(2020)。

[中山正民]

『『上里町史』全4巻(1992~1998・上里町)』


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