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上野焼 あがのやき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上野焼
あがのやき

福岡県福智町上野で産する陶器。慶長 10 (1605) 年頃,帰化朝鮮陶工の尊楷 (日本名,上野喜蔵) が創始したと伝えられる。江戸時代遠州七窯 (→小堀遠州 ) の一つに数えられた。初期の作品は土灰釉 (どばいゆう) ,藁灰釉 (わらばいゆう) ,鉄釉などを使っており,唐津焼と区別しがたい。

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デジタル大辞泉の解説

あがの‐やき【上野焼】

豊前(ぶぜん)(福岡県)上野産の陶器。遠州七窯(えんしゅうなながま)の一。文禄の役慶長の役のときに渡来した朝鮮の陶工尊楷(そんかい)(日本名、上野喜蔵)の創始。

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世界大百科事典 第2版の解説

あがのやき【上野焼】

福岡県田川郡赤池町上野に築かれた陶窯。唐津焼と同じく朝鮮半島から渡来した陶工尊楷(日本名上野喜蔵)が,領主細川忠興の命をうけて1601年(慶長6)同地に窯を築いたとされる。22年(元和8)の《田川郡家人畜御改帳》には,上野村焼物山の条に焼物師8名の存在がしるされている。桃山から江戸時代にかかる初期の窯は,上野にある釜ノ口窯,上野皿山本窯,方城町の岩谷高麗窯が知られている。32年(寛永9),2代藩主細川忠利が熊本に移封されるにあたって,尊楷の直系は同行して同地に八代窯をおこした。

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大辞林 第三版の解説

あがのやき【上野焼】

福岡県上野で作られた陶器。細川三斎に従って朝鮮から渡来した陶工尊楷(上野喜蔵)が1600年に創始したという。遠州七窯の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上野焼
あがのやき

豊前(ぶぜん)国上野(福岡県福智(ふくち)町上野)で焼かれた焼物。開窯は、細川家が豊前小倉(こくら)に封ぜられた1602年(慶長7)以後で、朝鮮半島から渡来した尊楷(そんかい)によるといわれ、豊前小倉藩の御用窯(ごようがま)となる。本格的な窯業は慶長(けいちょう)年間(1596~1615)中期以後、上野喜蔵(あがのきぞう)による釜(かま)ノ口窯(福智町上野字堀田)から始まる。このほかに皿山(さらやま)窯(本窯)、岩谷窯(唐人窯)が開かれ、この三窯を上野古窯とよび、遠州七窯(えんしゅうなながま)の一つとされている。初期の作風は高取(たかとり)焼に類似し、灰釉(かいゆう)、長石釉、黒釉を用いて日常の器皿と茶具を焼いた。なお皿山窯は、細川家が熊本へ転封になったのち、藩主小笠原(おがさわら)家の御用窯となり、上野喜蔵は細川家とともに熊本へ移り八代(やつしろ)焼を始めたと伝えられる。[矢部良明]

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